雨のふる所には

冷たい雨の向こうにあるのはいつも、横たわった私の身体

ハルキス島～ある日突然声を奪われた青年が、星の声の降る美しい島を救う物語～

その島はあまりにも美しく澄んでいた。･･･…あまりにも。それは、異常なまでに、と言い換えることも可能なように思われた。

黒い写真

全焼した家屋から、奇しくも灰にならずに残った１枚の写真。その写真を巡る、２人の人生の葛藤と後悔と愛の物語。

夏と雑木林

雪―59円目の幻想―

雪の溶ける音、というのを聴いたことがあるだろうか。

今までの人生の一番最後の母の日を迎えて

嘘

嘘をつく人間は、顔の半分が歪んでいる。鏡に写った俺の顔も美しいくらい歪んでいた

石

半年たった今でも、そのせいで右足首が痛む。

男

あの日から俺は、この男の存在の全てを受け入れなければならないと思うようになった。