悪薬は口に甘し

世にも珍しい治験の物語

メェ博士と愉快な案件～番犬の反逆～

この探偵、羊である

名も無き道の二人旅

人生は名も無き道。どこへ行くのかは分からない旅路だけれど、誰と出会うかは決められる。

140字小説　玉石混交

１４０字小説、約５０作を掌編集にしました。

カレイドスコープな姉

僕が壊して、バラバラに振ってしまった――万華鏡のような姉達

八方美人は君が悪い

俺が嫌いなのは、誰からも好かれようとする人

かぐや姫を帰らせたい！

自宅を訊いて、彼女が指差したのは、お月様

警官の制服が青黒いのは

一部、交通機動隊だった友人から聞いた実話です。

祖父の残したカミ

その男は、やけに色素が薄かった。

一生に一度だけの開花

息子に宛てた最期の想い

普段の行いが物を言う

哀れな男に盗人の手を

何もかも絶望した男に差し出されたのは、盗人の手

僕はアメを愛す

なんてことのない休日、僕は人を殺した。

美味しそうな白

私は昔から、白い物が好きだった

妄想人間観察

渋谷駅のハチ公前。今日も僕は、ここで誰も待たない。

睡魔法使いと渓谷の竜

突如として渓谷の竜が目覚めた。そこへ迷い込んだのは、気だるげな睡魔法使い。

影世界のヒッキ―

腹八分目に勇者は要らず！

心の音は

ペースメーカーの人にとって、たった１５ｃｍは――勇気のいる距離

花よりサクラーメン

夜桜の下――額に手ぬぐいを巻き、鉄鍋を抱えた親父が一人。

ドラマチックなタクシードライバー

まるでドラマに登場するかのようなタクシードライバー。実際のところは如何に

貴方と私の手紙

本当に貴方は私なの？

探偵気取りの学級担任

クラスメイトの死に、繰り広げられるは――学級担任の探偵劇。

異能世界の修理屋稼業