紅屋楓

色彩豊かな絵画的小説

主人公・零の失恋から本作は始まります。苦しいながらも恋愛小説を思い出すあたり、かなり自分を客観視する子なのかな? と感じる一方で、元恋人の誕生日を知らせるスマートフォンの通知に胸を痛める……そのちぐはぐさが彼女が受けたダメージ大きさを語っていました。 そんな中、失恋の傷を癒やすために訪れた美術展で幼なじみの一希と再会。p.6の最終行で名前を呼ばれた瞬間の高揚感たるや!! 王道ですが、もう「そうこなくっちゃ、どうくるの?!」です🤩 さあここから! と言いたいものの、どうやら一筋縄ではいきそうにないのが本作。 とにかく幼なじみに謎が多い! 新進気鋭の天才画家のようだけど、核心部分には触れられませ
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紅屋楓

レトロなファンタジック・ミステリー

帝都を揺がす暗黒卿、貴族、奉公etc..どこかレトロな雰囲気が漂う作品です。 爆弾というワードから硬質なクライムサスペンスを想像し、少し身構えていましたが、登場するキャラクター(猫に変身する青年! など)が魅力的ですらすら読むことができます。 なによりネーミングのセンスがいい! 主人公の「古城夜空」という名前が字面・響きともに素敵です。 今後のキーパーソンは新聞屋の野中さんでしょうか? 続きが楽しみです。
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紅屋楓

ポップなダークファンタジー

最新の7ページまで拝読いたし、タイトルのような印象を受けました。 冒頭で卯月くんはワンダーランドの王に囚われてしまったようですが……(※あらすじ参照) なぜ王子として置かれているのかが、とても気になります! 身分としては、かなりいいので…… 個人的には、なによりリブランが気になる存在です。得体のしれなさが何か鍵を握っているように思えてなりません。推しキャラになりました✨ モチーフになる『不思議の国のアリス』にまつわる小道具や謎だらけの登場人物が今後どう動いていくのか引き続き追わせていただきます!
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青春活劇!

該当部分の3章から5章を拝読いたしました。 昔から歴史ものが好きで、特に幕末や新撰組が好きなのでどんな物語なのかドキドキしながら読みはじめました。 Web上の作品では開始時点ですでに京にいることが多かったように思いますが、本作は試衛館の頃から始まるところが新鮮でした。皆まだ若くてなおさら眩しいですね。 作者さま自身、とても楽しんで書いていらっしゃるのではないかなぁ? と感じていました。また当時の文化や剣術についても名称だけでなく、内容も詳しく書かれていました。注釈が入っていて分かりやすく、勉強になりました。文体も硬すぎず、歴史ジャンルにあまり馴染みのない方々も読み易いと思います。 沖田さんを
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紅屋楓

ほのぼのとハラハラの匙加減が絶妙です。

 読了いたしました。  終始作品の雰囲気が一貫しており、キャラクターもともにブレがなく、また一話ごとに章の区切りがあり、テンポよく読み進めることができました。  小説家のおじさんのもとで居候する渉、家主のおじさんと猫のムーの日常にして二人が同じ女の子に恋してしまうお話。  ほのぼのとした日々の営みに和みながらも恋敵となってしまった二人の行く末にハラハラしながらページをめくっておりました。ライバルだからといって渉とおじさんが嫌なところを覗かせることもなく安心する反面、おじさんに素直にメールの代筆を頼む渉が微笑ましくもあり、それを快諾するおじさんが切なくもあり……ああ、本当に成美ちゃんは最終的にど
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紅屋楓

対照的な男子高校生が寄り添う、丁寧な物語。

拝読いたしました。 序盤から、なにやら影のある様子の主人公が気がかりでした。どうやら過去に恋愛で痛手を負ったらしいことを予感させます。 そして一見明るいムードメーカーを思わせるクラスメイトの小野くんとの対比がいいです。彼の面倒見の良さに救われるキャラクターも多いように感じます。 私個人、高校生など学生をメインとした物語を読むのがずいぶんと久しぶりだったもので、その舞台設定だけで爽やかな気持ちになりました。 一人称なので、等身大のキャラクターたちがより身近に感じられますね。 なんといっても、楠くん!! 本作の脇を固めるうちの一人ですが、初登場時から気になる存在でした。瓶底メガネをかけた
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紅屋楓

人のような、人ならざるものの苦悩。

「惑乱の月」(p.1~p.7)まで拝読いたしました。 冒頭の一文目、「うねる群衆のなか」というのがいいです!単なる雑踏ではなく、なにかが起こりそうな・始まりそうな得体の知れない不気味さ、不穏な予感がします。 この冒頭部分は一章目の最後と対になっていて、後味の良い幕引きになったことも安心いたしました。 日常に潜む異能……本当にいたとしたら、こんなふうに紛れているのかもしれないななんて考えてしまいます。 細かいですが、「倦(あぐ)む」(p.4)などはルビを振っておいた方が親切かもしれません。 短いですが、内容のネタバレになりそうなのでコメント欄に続きます。
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紅屋楓

リアリティに溢れた女性の心情

 読了いたしました。  とても好きなお話です。  明日香が翔太を観察していた理由が「あなたがどうしてもかっこいい男性だと思えないから」だという点に妙にリアリティを感じました。  息をひそめて誰かを見てしまう描写も、実際に自分も観察している気分になります。 性格や人格の形成って幼少期からの積み重ねだなぁとつくづく思いますが、早苗の粋な計らいがいいですね。主人公の救いになったのではないかな?と感じます。  微笑ましい結末に私も幸せな気持ちになりました。  ありがとうございました。
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紅屋楓

あの頃の初々しさが胸に迫ります。

 読了いたしました。  多感な時期の初々しさ・瑞々しさを思い返しては切なく、痛みを感じ、胸を締めつけられました。 誰もが一度は経験したであろう出来事。もう二度と戻れない時と言いますか……もう私には眩しすぎます。  あかつきさんの作品はいくつか拝読させていただいておりますが、年代問わず人の機微を書くのがとてもお上手だなと感服するばかりです。思わず「あんなこともあったなぁ」と記憶がまざまざと蘇ってきました。  ツツジの蜜を吸うのは、私も通った道でした。他、この花の蜜も美味しいだとか友達と話して帰ったり。花言葉って色によって意味が変わるところも素敵ですよね。「初恋」にぴったりのお話でした。  あり
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紅屋楓

熱量と愛情が詰まった力作。

「読了、がっつり相互レビュー」のグループより参りました。  連載中での読了なので現在の最新ページ(p.51)まで拝読いたしました。 本作への入口として淡い色味の綺麗な表紙に惹かれる方も多いかと思います。そして冒頭、重点的に心理描写をすることで物語の中にグッと引き込まれます。どこか物悲しいモノローグ。  記憶を失い、過去が謎に包まれた主人公のパンタシアは竜と会話ができてしまう。常人でないことは確かだが、パンタシア自身にごく自然なことのようで……今後のパンタシアの過去においても重要に違いない。  作風がほのぼの・ほわほわしているので読み手もふわふわした気分になるが、随所に伏線があるので油断してしま
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紅屋楓

花は時には人よりも雄弁に想いを語る

 読了いたしました。  冒険から、「これはもしや世界三大心中事件の一つでは?!」と期待が膨らみます。 歴史に残るあの事件を引き金に物語がどう進むのか・・・  伯爵家の子息が加わっていたサロンというのが、文学と芸術を愛する人らしく優雅で品のある集いに思えます。しかし……  花は「時には人よりも雄弁に語る」という言葉が印象的です。実際に、作品を読んでいると台詞より、花言葉で語られた言葉の方が頭に残っています。  ロマンティックであるが故に強烈に恋焦がれていることが分かります。  良くも悪くも、人を想うことの強さをひしひしと感じさせられました。  ありがとうございました。
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紅屋楓

雨降って地固まる?

 読了いたしました。  序盤からハラハラする出だしで、その後もまるで坂道を転がり落ちるがごとく良くない事が重なる展開にキリキリと胸が締め付けられる思いがしました。悪いことは重なるなんて言いますが、本当にどうなってしまうのか……と。  どうしようもなく、だめだめな父親の言動に主人公は泣きそうに/涙もでなかったとありますが、読み手としては白目を剥きそうになりました。卒倒してしまいそう。  終盤になると、わずかながら突破口が見えたことが救いでしょうか。(香澄や麻子さんの存在)  香澄はとても社交性があり、明るいので人や状況によっては苦手とするタイプかもしれませんが、細やかな気配りができる人だなぁとか
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紅屋楓

等身大の冒険ファンタジー

 読了いたしました。  他ジャンルより世界観に注目してしまうのですが、世界観・登場人物ともにしっかりと練られていて物語に入りやすかったです。 文体も癖がなくさらさらと読み進めることができました。  作中で主人公の名前が「トレフル・ブラン」と一貫されており当初から不思議に思っておりましたが、p.20にて名前にこだわる理由と彼の過去が明かされ、驚きと悲しみが胸を打ちました。 飄々としていて、すごい技もさらっとやって退けるので、なお。 あのような経験がありながら自分の側には誰かがいてくれたことをしっかりと分かっているところにトレフル・ブランの心の温かさを感じました。  中でもペルルグランツが登場して
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紅屋楓

冒頭チャレンジより

二度ほど冒頭のページを拝読いたしました。 教授といえば独特の雰囲気の方が多く感じますが、本作に登場する神成教授はまた一味違う異彩さを放っていますね。 一度でも出席すれば自動的に単位がもらえる。というのも学生時代に教授の様々なフェイクを見てきた身としては「何か裏があるのでは……?」と、つい勘繰ってしまいました。 また神成という名前でありながら「神の存在を否定する」と言うところに面白みがあります。 生徒の質問に教授がなんと答えるのか楽しみです。

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青春の入口

 読了いたしました。  何かに夢中で打ち込める。そんな経験が読んでいてとても羨ましかったです。バスケ部員たちがそれぞれの考えを持って勝つための方法を追求していくのが懸命さを感じました。  また、プリントじゃなくアプリのメッセージで済ませてほしいという言い分や、でも目を通してもらえないところなどが現代の若者らしく、ちょっと面倒だな……と思ってしまうのかなというとこもリアリティがありました。  結末も前向きで、むしろここから始まる感じがその後への期待で胸が膨らみます。  青春の入口といった感じでしょうか。  忌憚のないご意見をとのことで、少しばかり書かせていただきます。  一つ一つの物事を着実に
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紅屋楓

文章そのものが作品の色を醸し出しています。

 読了いたしました。  イラストのすばらしさは言わずもがな。  物語のすべての場面に映像で見えてくるかのようでした。独自の文体や表現があるのとは違い、文章そのものから雰囲気が伝わってきます。  黒い森にアレックスやクリスティーナら登場人物の息遣いを感じ、物語が目の前で進んでいくような感覚になりました。  一人称視点というのも彼らが近くに感じられてとてもよかったです。  徐々に近づいていく主役二人の距離にドキドキする反面不安のほうが大きく感じておりました。おそらくそれは人間と人狼という種族の違いとアレックス自身の意識からだと思います。序盤から「どうか幸せな結末を迎えてほしい」と願っておりました。
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紅屋楓

透明感溢れる繊細な世界

 読了いたしました。  まさしく「上澄みを生きているような」作品でした。  透明度の高い作品で、この空気感が終始一貫されています。いち読者としては、さらに薄い膜に包まれた状態で主人公の後を着いて歩いているような感覚になっておりました。  主人公は上澄みを生きることで心身にのしかかるものと折り合いをつけているように感じました。  当初は「恋人もいて、ノンケなのに男娼」という特殊な立場なのは何故なんだろう?と不思議に思いましたが、彼の半生を知るにつれて「なるほどな」と頷きました。  三崎さんが主人公を想う気持ちと、相手の想いを感じとった主人公。二人のゆく末に緊張にも似たどきどきがありました。大人ら
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紅屋楓

悲しく辛い思いが凍てつく心を溶かしていく

 読了いたしました。  同性間の親子というのは特に難しいのかもしれないなと感じたのが正直なところです。  ビョルンエステルネ同様に「いつか自分の店を持ちたい」と漏らしていた息子。  かつては同じ道を目指していながらも決裂し、長らく音信不通となっていた二人は、とうとう歩み寄ることが叶わなかった。  残酷だなと思いながらもどこか現実味を帯びているように感じました。 父と息子、そして父と娘。それぞれが親子間で飲み物の共有を楽しんでいたのかもしれないこと……  疎遠になりながらも、主人公が自身と息子の姿を、エイリーク父娘(おやこ)に重ねているところが切なく胸に迫ります。  アイスランドと北海道という寒
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紅屋楓

胸のうちに幸福が滲んでいく

 読了いたしました。  花でできたお城という設定が可愛らしくて、とても素敵で本当にあったらどんなにいいだろうと思いを馳せてしまいます。  作中で繰り返し登場する会話がありますが、読者に印象づけるだけでなく、二人の距離が縮まるごとに徐々にその意味合いも変わっていくところがいいなぁと思いました。 他のレビューにもありますが、花を使った料理の描写も魅力的で美しすぎて食べるのがもったいないほど。 ついつい向日葵、クロッカス、リンドウetc.の花言葉を調べずにはいられませんでした。 バケモノは自分が食べるためだと言っていたしたが、いつしか……  まさしく献身のよう。  そしてバケモノの悲しみについての台
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紅屋楓

軽やかに読めるSF警察小説

相互の感想企画より42ページまで拝読いたしました。 ヒーローを恨むという設定が新しいと感じました。 序盤から戦闘シーンが入るのも物語に勢いがあります。 ページコメントにも「特殊能力を持つ人間はどうやって生まれたんだろう?」と残しましたが、言葉で説明はされていますが、世界観の背景が見えづらいのが惜しいです。 情景描写も全体的にその場面の情報量を増やしてもいいかなぁと思います。 (※これは私が書き込みの多いものを好むせいで、そういったものが苦手な方もいらっしゃいますので、一概には言えません。) また『ヒーロー』と呼ばれる特殊警察官が一般の警察官と変わらない出で立ちというのが覆面みたく、いいですね。
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紅屋楓

壮大なダークファンタジー

 拝読いたしました。  序盤から儚く退廃的、夢と現実を行き来するような感覚に陥ります。  また王として国民の前に立つ糸恩の姿はエルフの女王のように幻想的で美しいです。  過酷な過去を乗り越え、王として君臨するまでの過程が楽しみです。  文章も丁寧で、どちらかというと登場人物の動きより彼らを形容する描写が細かく、作者様の頭の中にはっきりとキャラクターの造形ができているんだろうなぁという印象を持ちました。  特に色に凝っており、こだわりを感じます。  幼いながらも壮絶な過去を持つ主人公は今にも消えいってしまいそうなほど儚く、純粋無垢なキャラクターが庇護欲を駆り立てます。  王として召喚され、よう
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紅屋楓

重厚で良質なSFファンタジー

読了いたしました。 中編ほどの物語ですが、まるで長編小説を読み切ったときのような満足感がありました。 Web上で文章・世界観ともにこれほど緻密な作品に出会えるとは思っておらず…… 内容としては8章あたりからいよいよ辛くなってきましたが、ページを捲る手は止まらず。 読んでいく上での切ない息苦しさはなかなか簡単には味わえないものです。 主要人物の誰もが心身に傷を負いながらも生きているということ自体に希望を見出せずにはいられません。 そして、そこはかとなく感じるブロマンスの香り。 この先どうなるのか、第二篇も楽しみにしております。
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少女漫画のときめきが蘇る。

大変お待たせいたしました。 実は過去にいくつか拝読させていただいているのですが、作者さまは大人のラブコメを書くのがとてもお上手だなぁと感じております。 キャラクターたちは社会に出た大人でありながら学生時代に読んだ少女漫画のようなときめきもあり…… そのさじ加減が絶妙です。 大人になっても白樫のような人がいれば、当時のときめきが蘇るかもしれません。
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弟が食べているのは……?

荘子の説話『胡蝶の夢』を彷彿とさせる超短編です。 前半はまだ全容が掴めず、なんだか不思議なお話。 後半は幼い弟を見守る兄という、兄弟の微笑ましい話でありながら、全体を通して読んでみると…… 本文中の「それは僕だから食べないで」、「今朝は蝶になる夢を見た」、「この子、また食べようとしてる。」という文章が自然と脳内で繋がります。 一筋縄ではいかないような。 ごく個人的な解釈なので、ご容赦ください。 とても楽しませていただきました。
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憧れた展開

かつての恋心が再燃したら…… 相手も同じタイミングだったなら…… 王道の展開を迎える恋愛に憧れた頃があったのではないでしょうか。 その多くは漫画やドラマ、映画に小説といった創作だったかもしれません。 年を追うごとに淡い期待は持たなくなったかもしれません。 そんな大人の心を巻き戻してくれる物語です。
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紅屋楓

現代社会の闇が重なる

イベントから参りました! 「映え」という言葉が流行・浸透してきていくらか経ちます。 また何か起こればすぐ写真に収めようとする人も多く公共機関などが注意喚起を行っていますね。それゆえに恐ろしい設定だなと感じました。 しかしながら物語の導入としては面白く、ある側面での今の時代をよく映している作品だと思います。
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私も彼も、誰でもない。

企画への参加ありがとうございます。 本作は「誰そ彼」という言葉がとても効果的に挟み込まれています。 互いに本当に愛した人ではない、どうしようもない様がありありと伝わってきます。 相手との傷の舐め合いが美しく感じてしまいました。 また地の文のひとつひとつに「誰でもない相手」と重ね、比べているところが切ないです。 空を掻きむしる、鎖骨の位置、乾いた関係に突然情的な湿り気を感じたetc.. 比喩・言葉の使い方がお上手で私もこんなふうに書きたいと羨むばかりです。
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紅屋楓

彼らの複雑で重みある「好き」や「愛してる」が非常に胸に迫る。

企画への参加ありがとうございます。 #ヒトクイシリーズは通して拝読させていただいております。 二話目の『泥の道』が特に好みで、同シリーズの新作も楽しませていただきました。 今作はシリーズのなかでも人間味のあるものだと感じました。 ソウくん、それ以上にマヤに人間くささを感じてなりません。 シリーズ内で彼らのいう「好き」や「愛してる」は重みや複雑さがあり、非常に胸に迫るものがあります。 ニンゲンと彼らとの種族を超えた交流はあるものの、共生することなどできない……シリーズを追うごとに深みが増しているように思え、前述した二話目と好き度が拮抗しております。 面白かったです。ありがとうございました。
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紅屋楓

少女のリアルな幻想ファンタジー

鳩舎から次々と出てくる羽の生えた少女たち。 言葉の刃物を使う彼女らに対し、武器としての刃物で立ち向かう、羽仁。 リアリティと幻想が見事に融合した少女小説でした。 現実でも幻想のなかでも羽仁は一人戦っているように思います。 学生の頃など、翼付きのように同調圧力の中にい た人もそうではなかった人も実は皆、羽仁だったのではないでしょうか。 1ページながら透明感あふれる、少女の世界が広がっています。 物語の締め方も、とても好みです。
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紅屋楓

見逃し厳禁

仕込みやオチのある短編は、どこだ?どこだ?と探すのが楽しいです。 だからこそ、書き手の腕の見せどころになりますね。 一見すると何気ない話の中、見逃し厳禁の短編、面白かったです。勉強になりました。
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