三村 薔

悪があるところ

はじめさんはこういう、寓話っぽいものがお得意ですよね。 悪とは自らの内にあるのだと、そんなことを言ったのは『蠅の王』の作者だったっけな。この物語もそのとおり、(真実の捉えられない闇として)目に見えるわ
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三村 薔

人間心理はわからなくて不穏な暗闇

殺人事件及びそれによる学級閉鎖という、日常の歪みを直したい(或いは自分を納得させたい)がために行動したとしても、元に戻れるとは限らない。好奇心の末の後悔だけでは済まされない、不穏と不可解な人間心理の「
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三村 薔

断末魔

断末魔という怖そうなタイトルはとりあえずオチで回収されるわけですが、ネコの受難による笑い、とでもいったらいいのか。 「実は動物の視点による話」だった、というと前例があるんですけど、「生物から見た世界」
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三村 薔

真っ暗を突き進む、疾走感ある文体

「お先真っ暗」という意味での「暗闇の中で」なのかな? 詩のような疾走感ある文体でさくさくと話が進んでいく。最初は嫌なお話ですが、それが文体の疾走感によってスタイリッシュな感じすらあり、心地よい。おかげ
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三村 薔

ラジオという声

一時期深夜ラジオで青春アドベンチャーだかを聴いていたことがある。ラジオってのは声だけの聴くものだからいいんです。そこに暗闇が合わさると醸し出される、あの心地よい雰囲気はどうしてなのでしょうか。 ラジオ

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三村 薔

輪の外側へ

まず、情景描写がお上手で素晴らしいと思いました。子供の夏の思い出という雰囲気がすごく出ています。 さて、学校とは規則に支配された特異な空間であり、行事であっても規則を前提としています。ゆえにその学校の
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三村 薔

オシャレ〜

最初、手品でミステリと聞いて、泡坂妻夫あたりを思い浮かべました。 ミイラを題材にした前作同様、暗闇であることを活かしたトリックが用いられています。 ミステリとしての物語を、ただの「テキストとその解答」
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三村 薔

あるのは必然だけ

この世に偶然などない、あるのは必然だけ、とも言います。それでも人はifを想像しては、ゾッとしたり惜しんだりするのです。いや、ifを想像するからこそ「偶然」という考えを持つのかもしれませんね。 世にも奇
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三村 薔

見えないところ

「解明されていないセミの生態」と「見えない土の中」というところが掛け合わされ、ファンタジーとして描かれたユーモアあふれる作品でした。 「人間が見て、人間が知らなければ、存在しないも同然」とも言われるこ
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三村 薔

普通のことですが

全国的な大停電という非常事態を背景に、とある一家の日常が描かれる。 その一家の話自体は普通の日常ものなんですが、なんでもないようなそれが大事だなと思わせられるお話です。 背景にある全国的な大停電という
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三村 薔

素晴らしい

これも「変わった職業のミステリ」なのかな。 ちゃんと歴史もの──つまり過去の時代であるのことに必然性のあるトリックと、それがミイラというテーマにも繋がっています。 ちゃんとミイラ作りに関する説明もあり
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三村 薔

闇が与えるもの

他人に怨念を撒く存在でしかったなかった語り手。絶望する魂に与えた怨念が、意外な転機をもたらします。 これが彼にとっての救いなのだと思うと、救いとはなんとも単純な話ではないと思わされる。 お先真っ暗なの
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三村 薔

メリークリスマス

実は3度目の黒いサンタの出現時に何か起こるのかな?と思ってた。(3には魔力があるから)けど4度目でしたね。 それで結構引っ張るな〜って思ったけど、結末どうなんのこれ?って気にさせる効果は出ていたと思い
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三村 薔

異界からのことづて

実話(系)ですが、松谷みよ子の『あの世からのことづて 私の遠野物語』のような、民俗学的なそれだと思われます。 神様が蓋を開けようとかちかちしていたのかなと思うと、微笑ましい気さえする。 古い家に子供た
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三村 薔

眼球の夢

例えば、髪の毛や唾液はそれ自体が本質として汚いのではなく、人体から離れるから汚いのだと哲学者が言っていた。 人体から離れた眼球はどうだろう。知世は男たちからの視線を集めていたようだが、人体から離れてし
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三村 薔

隠し、隠れ

2回読んでなるほどと思ったこと。 読書が好きでそこに現実逃避の感すら求めている「僕」は、自らが七不思議という語られる存在になったんですね。 また「恋隠し」という名ですが、「僕」自身が「隠れた(=死んだ
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三村 薔

それは何かを隔てようとした線なのか、

実話(系)?なのかな?古びた物件、意味深長なことを言う友人、明かされる事実など揃うもんが揃ってる。これは物件ホラーって奴ですね。 線一本でもれっきとした境界なのです。その線はなんの境界だったのか。何か
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三村 薔

ふとしたところにある異界

異界への小さな裂け目は日常のところどころにあり、普段は意識しないものだ。 階段の踊り場の、死角となっている角には実は何かいるかもしれない。バスの車窓に映っているのを見ただけの人が、実在しないかもしれな
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三村 薔

ケモナーにも勧めたい。

25ページまで読んだ時点でのレビューです。 人間ではなく擬人化した(っていうのかな?)ケモノのヒューマンドラマでありますが、違和感なくすんなり読め、世界観に入っていけました。 心理描写は丁寧細やかで、
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三村 薔

ブルーバードはどこへ飛ぶ

ああ!こういうの好きだ!古き良きラノベみたいで。 少年と少女の、軍学校における異能者としての青春というのが好きだ。しかもその異能がちょっとグロい感じに使われるのがまたツボに入った。 もうちょっと尺があ
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三村 薔

語りのなかに映るまぼろし

繰り返し読みました。小説を読み慣れている人向けの小説、という印象です。 難解ですが、理解できれば不思議な感覚が味わえます。 語りのなかで時間が前後し、思い出とまぼろしが折り重なる。一人称の 語りである
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三村 薔

レビュー

とりあえず今あるページ全文読んだうえでのレビューです。 まずいきなりゲームについての説明から始まり、そのまま説明的に戦闘をしてしまい臨場感が全くないと思いました。 ゲームについての説明→戦闘ではなく、
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三村 薔

エルの過去

前回はアルのお話でしたが、今回は主人公であるエルのバックグラウンドが掘り下げられたことで、彼女がより親しくなるようです。 また前回同様どんでん返しもあります。 悲しいお話ではありますが、語り部であるエ

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三村 薔

素敵なファンアート集

皆さんのファンアートをありがとうございます。 世界観がより彩られるようで、素敵であります。 ちゃんと内容に合わせたモチーフが取られているのも良いですね。意味に気づいて、おおっ、って唸りましたよ。 こう
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三村 薔

中華風もイケる

語り部シリーズ初の中華風。主催の思いつきみたいな呟きだったのに実現してくださりありがとうございました。 一見夢を諦めたかに見えますが、自分で考え抜いた末に選んだ幸せならそれもいいのかもしれません。 短
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三村 薔

コラボレーションありがとうございました

語り部でも用心棒でもない、一般青年が主人公です。が、好きなものを前にした彼の行動は決してフィクションの他人事ではなく、我々にも身近に感じることでありました。 物語を誰の為に、どんな人に読まれることを想

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三村 薔

これは新たな可能性では

まさかの用心棒同士による超人バトル&語り部同士による言葉バトルが繰り広げられます。 特に語り部の同士の言葉バトルは作者のこの文章力ならではの造りになっており、違和感や無理やり感は全くない。小説という、
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三村 薔

無口な彼の語るもの

今回はエナの一人称による過去話です。 無口なエナが秘めた思い……それはまだ誰かに聞かせるのためのものではなく、自分の心のなかでのみ語られています。 成長した彼がいつかそれを誰かに語り、存在させる日は来
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三村 薔

今後のさらなる展開が見込めるような回

ネタバレ配慮のため一応2コメ目に
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三村 薔

怖いっスよ

わがままなお嬢様語り部がしれっと語るのが残酷な話、というギャップに惹かれました。 その作中作は、複雑で皮肉な運命が交差するという内容、血なまぐさいおとぎ話です。人身御供も怖いですが、人の情念の怖い面も
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