皐月原 圭

不思議な縁を感じるあたたかな物語でした。

 ウミガメとツバメの巣立ちは、なぜか人を温かく見守らせてしまう不思議があるように感じます。  どんな生き物も一生懸命生きていて、それは人間も同じ。  ボタンの掛け間違いが起きた親子だって、それでも思う
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皐月原 圭

床下から響く応援のリズム

 一気読みしてしまいました。  今作は「車」がつなぐ縁のお話だったのですね。今までは付き合いにくかった祖父星六、そして、ウリボーを譲り受けた大学生の裕也。特に裕也の積極性にはがんばれ! と応援したくな
ネタバレあり
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皐月原 圭

ステキな縁結びスポット

 序章の燃え盛る森の描写で、これは一体どんな話になってしまうのか……とそわそわしました。蓋を開ければ心温まる、優しさにあふれた物語でした。  家族を失ったオオカミとキタキツネとの間に生まれる代々の子ど
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皐月原 圭

三つのお話のどれもが、ほっこりと心の温まるものでした。

 この中で、一番のお気に入りは『カーネーションはピンク』です。赤でも、白でもなく、ピンク色のカーネーション。花言葉の意味とともに考えると、彼女たちの優しい思いが溢れる描写に心がくすぐられます。  トッ
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皐月原 圭

8千字じゃもったいないくらい、濃度が高い

 ぎゅっと濃縮されてエッセンスになった8千字。無駄のない展開に加えて、言葉や文章の選び方。作り手の確かな才能が滲みだしていると感じます。正直、8千字ではもったいないくらいです。この設定を随所に散りばめ
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皐月原 圭

帰れる場所があってほっとします

辛いこと、悲しいこと。自分自身の力だけではどうにもできない経験に疲れてしまった主人公のための、気持ちも体も休める場所。 そういう故郷の存在を有難いものと感じられる作品だと思いました。 この先、彼女は休
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人は「ひとり」で生きているわけではない。他者に響かされ、響かして生きている。

「人生」は、いつからでも、いくらでもやり直しがきく、ということを、じんわりと柔らかい丁寧な文体で、しっかりと余すところなく描き切った珠玉の1編。 家族との付き合いが上手くいかず、高校でもうまく人間関
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皐月原 圭

作者の「好き」がぎゅっと詰め込まれているように思います。

ロボットに乗り込んで戦う……という設定だけなら巷で量産されているロボットものの二番煎じとして埋没してしまいますが、この小説の特徴は「VRで遊んだだけの中学生」がそのロボットをリアルに操縦して敵と戦う状
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皐月原 圭

いいなあ、青春だなあ。

表題の「死体ごっこ」の意味。本当に、そうですよね。 死んだつもりになったら怖いものはないのかもしれません。 青春の悩みって、誰もが必ず通って来た道で、だからこそその悩みに共感できるし応援したい気持ちも
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皐月原 圭

恋はおあずけ?

淡々と、どちらかというと明るめに語られる中に実はかなりの重たいテーマが滲んでいて、最後のしょっぱさに私もうるっと来てしまいました。 新しい学校が恵まれた環境で本当に良かったと心から思います。 一成くん
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皐月原 圭

にゃん徳……(笑)

ほろにゃんなお話に、読んでいるこちらがめろっとしてしまいます。私も動物が好きなのですが、実はそれほど動物からは愛されません。 「構いすぎ」、作中でいうところの「重たい」せいなのではないかと自分でも分析
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皐月原 圭

優秀作品に、納得。

人間の描き方とか、話の流し方とか、とても良かったです。色々あってもあとくされのないすっきりとした終わりなのも素敵でした。 SNSの「映え」を暴く淡白さが、そのまま自分自身への淡白さにも跳ね返っていく主
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皐月原 圭

子供は残酷!

子供心の中にある、純真さとか頑張りと同時に、その残酷さのようなものが垣間見えるお話だったかと思います。 人間というものは「死」を引き金にして命の価値に気付くわけですが、そこで何を感じるかでその後の人生
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皐月原 圭

気持ちがほっとする

お婆ちゃん、思い出すと同時に何かがピンと繋がったのでしょうね。人の記憶って、紐のように繋がっていて、1つを引き出すと次も引き出されていくといいますし。 そして、偶然にも声をかけたところから、偶然にも主
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