あした魔法が解けたなら

花よ、きみのために

「明けの星の境界線」・SS

月の夜に烏

「明けの星の境界線」・SS

明けの星の境界線

その気配に胸が焦がれる

エンドロールのあとに

言い訳のひとつくらい

ゆらゆらゆれる

「宵にまぎれて兎は回る」SS

深海に溺れている

「宵にまぎれて兎は回る」SS

宵にまぎれて兎は回る

もっと、簡単な言葉で伝えられたら

あまく匂う午後

超・妄想コンテスト応募作品「静けさの中で」

甘い果実

「手のひらのロブナリア」・SS

その花の咲くころに

「手のひらのロブナリア」・SS

手のひらのロブナリア

もうずっとその目に溺れている

その唇にカトラリー

「いつかはまだ遠い青」・ＳＳ

いつかはまだ遠い青

この恋は誰にも言えない

唇にカトラリー

きっと誰にも言えないこと

ネオンテトラの王国

「月は、冷たいスープの中の底」SS

冬来たりなば

「月は、冷たいスープの中の底」SS

月は、冷たいスープの中の底

会いたくて、いつもそこにいて欲しくて

風間くんの何でもない日常

少しずつ少しずつ、近づいていく

光の暈

「誰もが夜に夢を見る」SS

それは言葉にできない

「誰もが夜に夢を見る」SS

誰もが夜に夢を見る

ずっと探している

離れても離れても

「卵を抱いて眠る」・SS　──いつも彼を探していた

卵を抱いて眠る

いつからこんなに遠くなっていたのだろう

雨を待つ

雨の日には一緒に　

皇帝の使者

そして世界は覆る

箱庭の大人たち

「魔術師の子供たち」SS　もう鍵は必要ない──

夢の随に

「魔術師の子供たち」SS　　きみは、気持ちを隠すのが下手だね──

魔術師の子供たち

雨の中ではじめて見た彼は、同い年ぐらいに見えていた──

朝になったら

「暁が燃えるとき・ＳＳ」──今だけは。