佐条

やさしく、塗りつぶしていく

鉛筆で描いた生きにくさを、水彩絵の具の逃避行で塗りつぶしていくような作品でした。 息苦しい日常描写が生々しく精緻に描かれています。それは実際の質量を伴った鎖のように、重く、重く、主人公を地に結びつけ
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佐条

夏の深度に吸いこまれる

この『夏』には、吸引力がありました。 作品全体を覆うのは痛み。逃れられない苦しみと、それでも耐えるしかないという無力感です。しかし、そんなモノクロの閉塞と対比的に描かれるのは、途方もない深度の夏、夏
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佐条

視界の断絶、そして修復

事故で目の見えなくなった少女に、言葉で視界を伝えようとする少女。 盲目の少女は永遠に続く暗闇に絶望していて、かけられる思いやりも気遣いも、ぜんぶ空虚で遠いもののように感じられる。どんな言葉で修飾しよう
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