@iroka(橘いろか): みなさーん! 「その恋、青くて 危険です。」ついに完結しました―――!! 一緒に追いかけて下さった皆さん、本当にありがとうございました~(;_;)/~~~ つ、ついに…(ToT)/~~~ なが…なが…長かったぁ…( ;∀;) なんとか書き切れてホントに嬉しいです。 終わったけれど、続編のことでもう頭がいっぱい笑 少し後になりますが、続編いきますからね~(*´ω`) しばらくお待ちください(^^)/ 連載の始まったコミック版もよろしくお願いします! こちらで試し読みできます♡↓ http://www.colorful.asia/title/9503/ さて、今後の予定ですが… 毎年のことですが、 私、本業の方で8月~10月は忙殺されるので執筆時間の捻出が難しくなります。夜間と休日はほぼ仕事に充てるので、朝のみの執筆となります。 申し訳ありませんがしばらく表立った作品の更新はお休みになりますのでご了承ください。 10月までのスケジュールとしては、 ■「MONSTERの甘い牙 番外編」を最優先に更新 ■「その恋、青くて 危険です。」の超短編番外編をちょこちょこスター特典としてUP。もはや私の癒し… そして… ずっと未完結のままだった ■「交換条件」を一度非公開にして、ブラッシュアップ&完結させて再公開します。今になってしまって本当にごめんなさい!必ず完結させます! (※本日より非公開となりますのでご了承ください。) 上記を頑張りたいと思います! ですので、 ■新作「    」は10月以降スタートになります! タイトルは決まっていますが…まだ内緒です( *´艸`) エブリスタさんで私の動きがなくても、(あ、私ここしか活動拠点持ってないので)毎日1文字でも書く!!というmyルールは頑張って貫いてるので、応援していただけると嬉しいです…。 それでは、 まだまだ暑い日が続きますが、皆さんご自愛いただき、 この夏を一緒に乗り切りましょう!! iroka/橘いろか
真由
続編楽しみに待ってます❕ お疲れ様でした🌟 まだまだ暑い日が続きますので体調には気を付けてください🤗
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藤月さん  今回の大雨でお片付け大変かと思います 術後で無理されませんように 猛暑が続きますのでお体お大事にしてください 返信はこ無用に願います
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りかりーさん、本年も宜しくお願いいたします🙇 お元気でしょうか? 今年も素敵な作品等応援してます。
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りかりーさん こんにちは❗ 買い物に出掛けてまして気付くのが遅くなり済みません🙇 毎回素敵なお話し有り難うございます。 後編を楽しみにして待ってます🤗
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@りかりー:真由さん、こんにちは! いつも応援してくださり、ありがとうございます。 お礼にミニ話を送ります(*´∇`*) 感謝を込めて! 『九尾の狐』最初から手直ししてましたよー 『ドS上司に飼われました!』 「おまえの席はここだ。何か文句でもあるか?」 ないです。ないです。全然ないです。 ありますって言ったら、何をされるかわからないもの。 「たとえ、文句があったとしても変えるつもりはないがな」 口の端を上げて意地悪く嗤うのは、わたしが配属された先のイケメン課長、冴木徹。 すべての女子社員が狙っているほどの大物。 わたし(真由)は入社試験の時に、遅刻しそうになって慌てて飛び乗ったエレベーターで、上司を押し倒すというヘマをやらかした。 それも押し倒しただけじゃなく、くちびるが触れてしまったという……(悲しいかな、わたしのファーストキスの相手でもある) わたしの机。 なんたって冴木課長の真ん前に置かれた。 みんなの机は課長から少し離れたところにあって、左右に5人ずつ並んでるのに。 入社試験の面接官だったと、面接室で顔を合わせた時には絶望した。 絶対に落ちると思った。 それなのに、なぜか受かって今はここにいる。 ある意味、この状況も絶望だけど。 「おまえには俺のサポートとしてついてもらう。反論は許さない」 「あの、でもそれは」まずいんじゃ…… 「反論するなと言ったろう。早速だが出かける。ついてこい」 社内の研修期間を無事に終えて、配属された当日。 席に座らないうちに冴木課長が上着を持った。 今すぐなの?うそ! 「何してる。早く来い!」 みんなの憧れの冴木課長。 その課長がオロオロするわたしにこめかみに青筋を立てた。 「は、はいっ!」 慌てて冴木課長の背中をついていく。 と、ヒールが滑って、 「きゃあっ」 振り返った冴木課長の胸に飛び込んでしまった。 「おまえは、俺に何か恨みでもあるのか💢」 怒れる冴木課長のシャツには、わたしの淡い色のくちびるの跡がしっかりとついていた。 怖い冴木課長。怯えるわたし。 正社員1日目のわたしは、早くも冴木課長の怒りを買ってしまった。 「おまえ、いい度胸してるな」 目の据わった冴木課長がいた───
真由
りかりーさんこんにちは❗ ミニお話し『ドS上司に飼われました!』 有り難うございます🙇 今回はオフィスラブ⁉️どうなるのか楽しみ🤭に待ってます。 朝晩はだいぶ過ごしやすくなって来ましたが、まだまだ日中は暑いようです、お体に気を付けてくださいね🤗
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@りかりー:つづき 月野さんに抱き着いた大人気アイドル。 月野さんは彼女はいないって言ってた。 それなのに、どう見ても恋人同士にしか見えない。 ショックで涙が溢れてくる。 泣く権利なんてないってわかってるのに、止められない。 「真由っ!!」 掛けられた声を振り切り、海の家を飛び出すと、宛もなく夕暮れの海辺を歩いた。 月野さんに抱き着いた彼女の嬉しそうな表情が頭から離れない。 胸が苦しくて涙が止まらない。 岩場まで歩いてきた時、躓いて海へと落ちてしまった。 深いっ!泳げない……息が、できないっ! もがけばもがくほど苦しくなってく。 手足に力が入らなくなって沈んでく…… もうダメ…… 諦めかけたその時、誰かに抱えられ海から引き上げられた。 胸を押されてくちびるから空気が入れられる。 ゴボッ、ゴホッ 目を開けると、目の前には濡れた月野さんがいた。 海に飛び込んで助けてくれたのは月野さんだった。 「……月野、さん?」 掠れた声で呟くと、強く強く抱き締められた。 「俺が好きなのは、真由、おまえだ」 耳元で告げられた声にわたしは顔を上げた。 「おまえはここからいなくなるのに、ホレたらダメだってわかってたのに、……気持ちはもう抑えが効かなかった」 「……でも、アイドルの」 「あれは、妹だ」 え、いもうと?アイドルの梓が、妹……? まさかの妹だと知って力が抜けた。 くったりとしたわたしを優しい腕が抱き上げた。 その日の夜、月野さんの腕の中で目覚めたわたしは、海の家は月野の兄のもので、兄が不在になってた二週間だけ手伝っていただけだと衝撃的事実を知らされた。 更に、月野さんとわたしの住んでる場所がすぐ近くだとわかって同時に驚いた。 「向こうで、また会えるな」 月野さんとわたしは、青い空と海の前で笑顔で指切り、海の家を後にした。 完
真由
りかりーさんこんばんは❗ 毎日暑い🥵ですね。 ミニ話し『ひと夏の恋』有り難うございました🙇 毎回素敵なお話し、いつも楽しみにしてます🤗 ハッピーエンド大好き💕です。 暑さが厳しいですが、お体に気を付けてお過ごしください😀
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@りかりー:つづき、2枚目です。 七夕。 それは、一年に一度だけ、愛しい者と会える日。 遥か天の川を渡って、たった一晩かぎりの逢瀬。 それでもいい。 君の元気な姿をひとめ見ることができるのなら。 あの時言えなかった言葉を伝えることができるのなら。 たったひと言。君に。 七夕まつりの夜。 あの時と同じ浴衣に袖を通して、 あの時と同じように出店を抜けて、 あの時と同じように高台へ登って、 あの時と同じように打ち上がる花火を見た。 花火はもうすぐ終わる。 そして、俺の恋も終わる。 静かに目を伏せる。 打ち上がる花火の音が、最後の恋を散らしていく。 カラン 不意に、微かな下駄の音がして振り向いた。 「よかった。流星くんがいてくれた。……っ!?」 鮮やかな光の色に照らされた牡丹柄の浴衣。 君の面影を濃く残す大人になった笑顔。 振り返ると同時に駆け出して、この腕に抱き締めてた。 もう二度と会えないと思った。 もう生きていないかもしれないと苦しかった。 「約束したよね。5年後に会おうって」 ああ、言った。言ったさ。 病気でこの街を去らなきゃいけないって知って、どの街へ行ってもいい、君に生きてて欲しいと思ったんだ。 「わたし、頑張ったんだよ。流星くんが七夕まつりで会おうって言ってくれたから」 華奢で細い体。 たくさんたくさん頑張ったんだろう。 抱き締めきれなくて、もっともっと抱き締めたくて腕に力をいれた。 今夜、この一瞬でいい。 君に会えたキセキ。七夕の奇跡。 「流星くんは……いつも温かかったね。うわべじゃなくて心が。こんな風に」 背中に腕が回されて、君が目を潤ませ頬を擦り寄せた。 あの時と同じ優しい香りがする。 片時だって忘れられなかった。 子供の恋だと笑われようとも。 君に会えた。 5年前、あの夜に言えなかった想いをすべて伝えるよ。 ずっとずっと好きだったんだ。 「もうどこにも行かせない……真由、二度と離さない」 最後の大輪の花 夜空の星たちがふたりを照らしていた─── 【完】
真由
りかりーさん こんばんは❗ 今回の『七夕の夜に』、七夕さまにピッタリのお話しですね🤗 いつも有り難うございます🙇 梅雨明けがまだでじめじめしてますが、体調に気を付けてくださいね😀
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@りかりー:3枚目 彼女と一也と見合せる? 聞いた瞬間に頭が真っ白になった。 今、彼女がはにかみながらも楽しそうに話しているのが一也だ。 紹介? そんなことをしたら付き合うに決まってる。 俺の紹介なら、奏の仲間ならば断れるわけがない。それくらいわかる。 「なあ、どう思う?」 奏が笑いながらも本気顔で問う。 「………いいんじゃないか?」 「ふーん、わかった。ならこっちで段取りはする」 戸惑う俺に、奏はやけにつまらなそうに呟いた。 その一週間後。 彼女は眉を下げて心細そうに俺を見上げた。 一也と初めての公認デートだ。 彼女の頭を撫でてやりながら声を掛けた。 「泊まるなら連絡くらい入れろよ」 「と、泊まりだなんて、そんな」 彼女は慌てて首と両手を振り、迎えに来た一也の車に乗ると出掛けて行った。 日が暮れる頃になって、奏が酒を片手にふらりと訪ねて来た。 「あの子、今頃は一也と食事かな?」 「さあな」 「海に行くと言ってたからな。眺めのいいホテルを予約してやった」 「……は?」 「当然だろう?付き合ってるなら」 なんてこった!泊まりだと!? 酔いなんて吹っ飛んだ。 立ち上がると車のKeyを掴んだ。 「間に合えばいいけどな。ほらよ」 奏がスマホを投げて寄越した。 わけもわからず、いても立ってもいられない。 車を飛ばし海へと向かう。スマホ画面にはホテルの予約が記されていた。 気づいたんだ。 失えないと。誰にもとられたくない。触れられたくないと! 「真由っ!!」 正面に車をなげて駆け込み、最上階で食事をしていた彼女の腕を掴んで連れ出した。 「帯刀、さん?」 無我夢中で抱き締めた。 「やっと気づいた。俺はおまえを最初から。俺を助けてくれたあの日から」 ───好きだったんだ 【完】 「一也、おまえをダシにして悪かったな」 こうなることは初めからわかってたと、奏は酒を傾けながらひとり笑った。
真由
りかりーさんおはようございます! 今回も届きました若恋『初恋』‼️ いつも有り難うございます🙇 3枚目までいっきに読み📄ました。 他のお話しもいいですが、『若恋』素敵です。 まだまだ大変な時期ですが、体調に気を付けて過ごしましょう。 これからも応援してます🤗
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@りかりー:そんな他愛のない話をしながら、狐月はわたしの膝の上に頭を乗せて眠りに落ちる。 宝珠がわたしの中にあるから、そばにいると安心して眠れるらしい。 わたしも狐月に拾ってくれた恩を少しでも返したくて、眠りにつくまで宝珠のある左手で頭を撫でる。 狐月の頭の上の狐耳は柔らかくて、触れていると気持ちがいい。 ふさふさ揺れるたくさんの尻尾も本当は触りたいけれど、さすがにダメだろうな。 「触れてもいいぞ。少しだけならな」 なんで触りたいと思ったのがバレてるんだろう? でも、お言葉に甘えて触れてみる。 「なんだろうな、ただそばにいる、それだけで眠れるなんて。ああ、宝珠からの香りがするからか。桃の花の香りだ」 うとうとし始めた狐月は疲れているようだった。 七尾から聞いた話しによると、政務が大変らしい。 風邪をひいたらいけないので、わたしはたくさんの衣を引き寄せて掛ける。 その手を狐月につかまれた。 「俺の宝珠……」 琥珀色の宝石。狐月の瞳と同じ色。 できるなら宝珠を返してあげたい。 わたしから妖力を取り出せたらいいのに。 わたしは眠る狐月にそっと囁いた。 「ごめんね狐月。いつかきっと宝珠を返せると思うから待ってて。……おやすみなさい」
真由
りかりーさん こんにちは❗️ お仕事やコロナで大変な時に、毎日お話し有り難うございます。 お体に気を付けてくださいね😀
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@りかりー:※※※ この世界に来てからひと月が経った。 十二単は重くて、誰も見ていない時には、衣から蝉の脱け殻のように抜け出し御簾から出ていた。 今日も、桜の咲く庭に降り、はらはらと散る桜が綺麗で見上げてたら、誰かの視線を感じた。 まさか、誰も来ないよね。 見つかったら侍女たちに怒られる。 「八重樫さま!」 狐月の側近の七尾が誰かの名前を呼んだ。 七尾が誰かの後を追ってきたようだった。 振り向くと、渡り廊下に狐月に似た顔の青年が立っていた。 「桜の、化身……?」 よくわからないことを呟いて、狐月に似た青年は呆然とわたしを見てた。 「姫、そのような姿で庭に下りるなどもっての他です!!誰か!誰かおらぬのか!」 七尾はわたしの姿を見て苦々しげに叫んだ。 叫ばれると同時に、御簾の中に戻るも現れた侍女たちに怒られた。 この世界でも、女性は男性に顔を見られてはダメらしい。 七尾からもお小言をもらい、その後で、狐月の弟だという八重樫に会った。 「兄の寵愛を受ける姫と一度会いたいとは思っていましたが……」 そりゃ、ビックリしたよねー。 侍女たちの顔も怖かった。 「ちょっとだけ、庭の桜が見たかったの。とっても綺麗だったから」 わたしは笑った。 顔を見られたのなら今さら隠す必要もない。 「……姫」 突然現れたわたしを受け入れたくない七尾とは違って、八重樫は優しく笑った。 八重樫はわたしに挨拶にきてくれたのだった。 その夜、やって来た狐月に、昼に八重樫から聞いた「わたしが狐月から寵愛受けている」とみんなには思われてるらしいと話したところ、 「本来ならば、俺が寝所に女を呼びつけるが、おまえの元には通ってると思われたんだろうな。だから、寵愛されてると勘違いされたんだ」 「狐月は結婚してないの?」 「結婚か?そうだな、子を成さなければならないからいずれはしなければならないだろうが、今はまだ自由でいたい」 要するに遊んでいたいわけか。 「おまえは?おまえは結婚していないのか?その歳ならもうしてるか?」 わたしのいた世界では学校というものがあって通ってて、わたしはまだ大人の仲間入りをしていない。結婚はまだまだ先だと話すと驚いていた。 「それでは通う男もいなかったのか?……不憫なヤツ」 失礼な。 キスならしたことあるわよ。 くっつけるだけの可愛いキスだけど。
真由
りかりーさん こんばんは❗ 今回も届きました。 いつも有り難うございます。 続きを楽しみにしてます🤗
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@りかりー:届くかな? 『狐の妃候補にされました!』 「高校卒業後の進路かあ。はぁ……どうしよう」 わたしは進路用紙を手に、何度もため息をついた。 親代わりの叔父さん叔母さんには、両親が亡くなってからお世話になりっぱなしだった。大学の学費まで負担を掛けたくない。 叔父さん叔母さんのことだから、『大学は出なさい』って言うに決まってる。 だけど……わたし知ってるんだ。 叔父さんと叔母さんの事業がうまくいってないこと。 高校卒業後は働いて、せめて恩返しが出来たらいいなって思ってるんだけど。 そんなことを考えながら歩いてたら、ふと足が止まった。 足下に何かが転がってる。 キラッと光る何か。 しゃがんで手に取ると、それは綺麗な琥珀色の宝石がついた指輪だった。 誰かが落としたのかな? 周りを見ても誰もいない。 拾って指輪を見ていたら、突然、指輪から強烈な琥珀色の光が弾けて、眩しくて目が開けていられない! くらっ 目眩がして座り込む。 光が徐々に萎むように消えた。 『なんだ?突然。おまえは何者だ?』 低くて険のある声が聞こえた。 声は下から聞こえ、向くと、目玉が落ちそうになった。 そこには頭の上に獣耳を生やした青年がいたからだ。 服はなんて言うんだろう? 平安時代のような直衣?狩衣? その後ろからはふさふさとしたたくさんの尻尾が揺れてて。 わたしはその人を下敷きにするように座ってた。 『どうやってここに入った?この結界の中には誰も入れないはずだが?』 は?結界?ここどこ? 地面に座り込んだはずだったのに、どこかのお屋敷の中にいた。 「答えぬなら答えられるようにしてみせようか」 視界がぐるりと反転した。 押し倒されたと気づいた時にはもう両手首が押さえつけられていた。 そこまでされてやっと事態が飲み込めてきた。と、同時に顔が強張った。 震えてくる。 頭に獣耳、尻尾がたくさん揺れて…… 人間じゃない、それなのに人間の言葉をしゃべってる。 怖い。押し倒されて何をされるのか、怖い、ここ、どこ?悪い夢でも見てるの? 『おい?どうした?……は?おいっ!?』 頭の中がぐるぐるして目眩が酷くなる。 「う、うえっ……」 『うわっ!?よせっ!!』 獣耳、尻尾の青年の慌てた声を聞きながら、わたしの頭の限界を超えて口から魂が出た。 何がどうなってるの……?
真由
りかりーさん こんにちは‼️ 『狐の妃候補にされました!』届きました。
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@りかりー:真由さんに届くかな? 『俺だけに溺れてろ』 「今夜は遅くなる。先に風呂に入って寝とけ。必ず玄関、窓の鍵は掛けろよ」 橘 玲夜。 長身でスーツがよく似合う。 漆黒の髪に、整った顔はいつも冷静で崩れない。 「お早うございます」 迎えの部下が来ると、玄関で上着を肩に掛けられ黒塗りの車の後部座席へ乗り込む。 「玲夜さん、いってらっしゃい」 10年前、両親を亡くしたわたしを引き取ってくれたのは玲夜さんだった。 泣きじゃくるわたしをずっとコートの中に包んでくれた。 わたしにとって、玲夜さんは出会った時からとても大切な人。 だけど…… 玲夜さんにとってはそうではない。 「今夜から彼女を預かることになった」 夜更けに戻った玲夜さんの後ろには、わたしと同じくらいの歳の女性が立っていた。 玲夜さんは今までに家に女性を連れてきたことはなかった。 それ相応の年齢の男の人だし、時には女性の残り香を感じたこともあったけれど、わたしに紹介したことはなかった。 「りおさん、窮屈な思いをさせてしまい申し訳ありません」 甲斐甲斐しく玲夜さんが世話をする彼女の名はりおさんと言った。 黒髪に黒曜石の瞳を持つわたしと同じくらいの歳の優しそうな女性だった。 にこっと笑う。 玲夜さんも笑みを返す。 普段表情の変わらない玲夜さんが柔らかく目を細めてる。 それが特別のように思えて…… 胸の奥がチクッとした。 もしかして、玲夜さんの好きな女性……? だとしたら、いつまでも玲夜さんに甘えてたらいけない。 迷惑かけないように就職を決めて、はやく独り立ちしなきゃ。 アルバイトを決めて、玲夜さんにそのことを話すと、 「ダメだ。何かあったらどうする!」 「どうしてダメなの?わたし、もう二十歳だよ。就職先だってもう探さなきゃ」 「アルバイトも就職も俺がいいと言うまでダメだ!それは保護者である俺が決める!」 話は一方的に切られた。 決まったばかりのアルバイトも、玲夜さんが断ってしまった。 それから、玲夜さんと口をきいていない。 玲夜さんも無理にわたしと口をきこうとはしなかった。 そんなことが一週間も続いたある日。 わたしは玲夜さんとりおさんが抱き合ってるのを偶然見てしまった。 大事そうに抱き締められたりおさん。 りおさんは泣いていた。 その瞬間、心が悲鳴をあげた。
真由
りかりーさんおはようございます! お話『俺だけに溺れてろ』届きました。 またワクワクして読みます。
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@りかりー:続き 「昨日の夜、夢を見て……」 「夢?それはどんな夢なんだ?」 口ごもったわたしに空兄ちゃんが席について心配そうに言った。 「眠ってたらキスされた夢」 告げた途端に3人とも飲んでいたコーヒーを吹き出した。 「なっ!」 慌てるお兄ちゃんたち。 「そ、それはすごい夢だな。で、相手は?」 陸兄ちゃんが唾を飲み込む。 わたしは首を横に振った。 「わからない」 「それは、夢だろ?夢だものな。うん、夢だ、な、海」 「………ああ」 空兄ちゃんが海兄ちゃんに同意を求め、海兄ちゃんはむすっとして答えた。 「それって、気になる人がいるからそんな夢見るんじゃねえのか?」 突然、陸兄ちゃんが真剣な表情をしてわたしを見た。 「俺がその相手だったら嬉しいんだけど?」 え?よく分からない。どういう意味? 「陸!それ以上はよせ!」 空兄ちゃんが止めるも止まらない。 「本当の兄妹じゃないってはじめから知ってて、今さら妹になんか見れるかよ。空兄も俺もずっと───」 その瞬間、鈍いわたしでも知ってしまった。 陸兄ちゃんがわたしのことを憎からず想ってるってことを。 そして、空兄ちゃんも。 じゃあ、昨夜のキスは夢じゃなくて、現実? キスは空兄ちゃん?陸兄ちゃん?だったの? 海兄ちゃんじゃなくて? 「俺たちは真由のことを大切に想ってる。でもそれは押し付けじゃない。おまえはおまえの恋をしていい。……昨日の夜の相手は俺だ」 空、お兄ちゃん……? 全員が固まった。 『あのキスは俺だよ』 お弁当に詰めかけていた卵焼きが床に落ちた─── 後編へ続く
真由
りかりーさん こんにちは❗️ 今朝は暖かかったのですが、また寒くなって来ました。 ミニ話し有り難うございます🙇 今回は『運命の赤い糸・・・』後編が楽しみです🤗
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@りかりー:続き 「真由、起きろ。起きないなら襲うぞ」 …………? 目が覚めて、ぼんやりしてまだ夢を見ている気がした。 ベッドの上で不敵な笑顔で覆い被さっているのは、ふたつ年上のお兄ちゃん。 「朝メシ冷めるだろ。それともこのまま俺に襲われるか?」 お兄ちゃんの瞳が妖しく光る。 あたふたと起き上がろうとして、ふわっと横抱きにされた。 「つかまってろ」 慌ててお兄ちゃんの首にしがみついた。 朝ごはんをふたりで食べ学校へ。 車から降りると周りにいた女子がお兄ちゃんを見て黄色い声があがる。 それを無視してわたしの手を引いて教室まできた。 「───」 ザアッっと風が吹いた。 お兄ちゃんがなんて言ったのか風に遮られよく聞こえなかった。 帰りにクラスの男子が青い顔で話しかけてきた。 「あんたの兄、アレは人間じゃな、」 「俺がなんだって?」 声に振り返るとお兄ちゃんが迎えに来てて、ガタガタと震え話の途中でいなくなってた。 「さあ、帰るぞ」 手を引いてくれるお兄ちゃんが何かを呟いてフッと笑った。 次の日、わたしに話しかけてきた男子は休んでいた。やっぱり昨日は具合が悪かったんだ。そう思った─── ※※※ 月のない夜。 「ひとりは寂しい。ひとりは悲しい。 心が凍えて苦しい……誰か、助けて……」 夢だと知ってるのに涙がこぼれる。 張り裂けそうな心は震える手足を抑えられなかった。 ふわっと、頭に温かい手が触れた。 その手は背中からすべてを包む。 「おまえには俺がいる」 おまえはひとりじゃないと、囁かれて見ていた悪夢が消えてく。 「だから……泣くな」 漆黒の髪、金色の瞳が頬に触れて揺れる。 泣きたいほど優しくてお兄ちゃんの手を握り返した。 「ずっと、……そばにいて」 「ああ、絶対に離れない」 額に優しいキスが降ってくる。 わたしにはその手が唯一だから……だからどこにも行かないで。 すべてを失うのは一度だけでいい。 二度と大切なものを失いたくない…… 「……助けてくれたあの時から、我の心はおまえのものだ」 切なく聞こえた声にゆっくりと目蓋が閉じてく。 「そして……おまえのその身も心も我のものだ。誰にも渡さない───」 眠りに落ちる瞬間に見えたもの。 それは、漆黒のしなやかな体と尾でわたしを包む温かな獣だった─── 後編へつづく
真由
りかりーさん こんばんは‼️ 毎日寒いですね。今日はいちだんと寒かったです。最強の寒さだったと夕刊📰に載ってました。 『黒豹の恋』二枚届きました😀 いつも有り難うございます。 師走でなにかとお忙しいと思いますが、無理されませんように。
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@りかりー:2枚目です。 どうでしょうか? 感謝を込めて一番に送ります(*´∇`*) 『龍神さまの溺愛』続き ※※※ そっと目を開けると、柔らかくて温かい光が全身を包んでいた。 気づくと背中の痛みもいつの間にか消えていた。 「龍神、さま……?」 九尾の狐も鬼の頭領、そして孝太も。 みんながわたしの顔を覗き込んでいた。 「遅いぞ。やっと来たか」 龍神さまの元に戻ってこれた。 みんなのいるところへと帰ってこれた。 「ただいま、……龍神さま。みんな」 泣きたいほど嬉しくて龍神さま、みんなを抱き締めた。 わたしの命を繋いでくれたみんなの思いが体の中で温かく光ってる。 「……龍神さま、少し苦しいです。そんなに強く抱き締めなくても」 わたしの龍神さまは力が強い。 「我慢しろ、……もう少しだけだ」 掠れた声。涙声だ。 本当はわかってる。 龍神さまもみんなも無茶なほどの力を使ってわたしを助けてくれたってこと。 それだけ龍神さまはわたしを失いたくないと思ってくれたってこと。 不器用な龍神さまが誰よりも愛しすぎる。 「さてと、俺は彼女に会いに行ってこようかな。龍を見てたらなんだか悔しくなった」 「え?」 「俺も嫁さんを探しに行こ。どこにいるのかな、俺のマイハニーは。龍、じゃあな」 「えっ?えっ?」 「おっと、孝太も来い。俺がいい女を紹介してやるから」 「えっ?えっ?えっ?」 突然、孝太を引きずるようにしてあやかしたちの姿は消えて行った。 残されたのはわたしたちふたり。 龍神さまはゆっくりと顔をあげてわたしを見つめた。 琥珀の目がとてもきれい。 「……おまえを誰にも渡したくない、真由が好きだ」 その瞳にわたしが映ってる。 「死にかけた俺を救ってくれたあの時からずっと。……もう、待てない」 触れるくちびる。 甘く約束の時を結ぶ。 「今夜、俺の花嫁になってくれるか?」 真っ直ぐに伝えられた心に、わたしは微笑んで頷いた。 「大好きです、龍神さま」 【完】
真由
りかりーさん こんにちは❗️ 二枚目📃届きました😀 孝太さんがどうなったか気になりますが、龍神様がハッピーになって良かったです。 次回を楽しみにしてます🤗🤗🤗
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@りかりー:届くかな? 原本です。 「真由っ!!」 崩れるように倒れたわたしを龍神さまが抱え叫んだ。 何が、起こったの? 振り向くと幼馴染みの孝太の手には血の付いた太刀が握られていた。 顔を上げた孝太は焦点の合わない目で、太刀の先を見る。 次の瞬間に、孝太の口から黒い靄が吐き出され、その黒い靄は膨らみ巨大な蛇になった。 「邪神かっ!?」 「龍神になれず邪神に墜ちた蛇め!」 わたしを抱えた龍神さまの手が真っ赤に染まって、命よりも大切にしていた珠が流れてく。 ああ、わたし死ぬのかな。 龍神さまの体が震えてる。それが答えだとわかった。 「待ってろ!絶対に助けてやる!」 九尾の狐が叫び元の姿に戻り毛を逆立てて黒蛇に躍り掛かる。鬼は長い爪で蛇の目を切り裂いた。 孝太は蛇が抜け出ると我に返った。 「俺は、なんてことを!」 「孝太は悪く、ないよ……」 蛇邪神に憑かれただけだもの。 微笑むと口から熱いものが滴り、孝太が息を飲んだ。 「絶対に!」 龍神さまの震える声に、 わたしは最期に龍神さまの頬にくちびるを寄せた。 力を失くしてくわたしを龍神さまが震えながら抱き締めてくれた。 静かに目を閉じ、龍珠が龍神さまの手に戻ってく。 お返ししますね、龍神さま─── ※※※ 絶望に打ちひしがれる。 失ったものは魂の片割れ。もう二度とこの手には戻らない。 天を仰いで魂の片割れを手に抱き上げると空へと舞い上がる。 『天よ、叫べ!』 青かった空が一瞬にして雨雲に覆われ雷が落ちる。風が吹き荒れ、雨も雹も地を叩く。 あの心優しい娘に神もあやかしも救われた。 その笑顔に、その小さな手に心が救われた。 それを一瞬で失った。 バキバキドドーンッ 天の怒りと悲しみが黒蛇を貫いて、真っ黒に焦げた黒蛇は粉々になり吹き飛んだ。 龍神に残されたのは、魂を失った片割れの身体だけ。龍神は手の中の娘に頬擦りし、大粒の涙を溢した。 二度と龍の珠は命を繋がない。 それでも龍神は奇跡を信じて龍珠を娘の胸元に置いた。 「俺の尾を分けてやる。必ず助ける!」 「もちろん俺の頭の角もやろう。神力と妖力を合わせればどうにかなるかもしれない!」 「俺だってこいつのためなら!」 皆が龍珠に手を翳す。 奇跡が起こることを信じて…… 2枚目につづく
真由
おはようございます❗️ 原本届きました📃続きが楽しみです🤗 今日も寒いですが、体調には気を付けください😀
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@りかりー:真由さん、いつも応援ありがとうございます!とっても嬉しいです。 お礼にミニ話を一番にプレゼント(*´ω`*) 『龍神さまの溺愛』 あやかしや神様が視えるわたしが拾ってきたのは、人間の開発によって住み処となる川を埋められ弱っていた龍神さまでした。 おばあちゃん家の裏庭に続く、湧き水の出る小さな名もない川にぐったりした龍神さまを放したのが十年前。 そして、現在は─── 「俺の嫁にそれ以上近づくな。いくら幼馴染みと言えど、……おい、わざとくっつくなっ!」 龍神さまは大変ヤキモチ妬きである。 幼馴染みの「視える」孝太と一緒にいるだけで、大空を飛んできては離れろと風に身を泳がせ威嚇している。 孝太とはただの幼馴染みなのに。 龍神さまはわたしが車の事故に遭った時に、大切な龍珠を手離してまで命を助けてくれた。 その龍珠はなんとわたしの体の中にある。 そんなこんなで、龍神さまはわたしから目が離せないらしい。 お昼、学校の中庭で空を見上げてたら、龍神さまが人の姿をして現れた。 白衣を着て見目麗しすぎる教師に。……ほう。 「さっき階段で派手にコケてたな。その傷か」 擦りむいたその手を龍神さまがつかむと口元に持ってく。 傷を直してくれてただけなのに顔が熱くなる。 だけど、次の瞬間に、 「妖狐の……九尾の狐の気配がする」 振り向くと同時に拳を突き合わせたのは、白い九本の尾を持つ妖狐の化けた先生だった。 「残念。龍神を倒せば、こいつは俺のものになるのにな」 「誰がやるか。神たる俺の花嫁だぞ」 そこにもうひとり。 「俺を忘れてもらったら困るな。おまえは俺を選ぶだろ?」 あやかしの鬼、それも次期鬼の頭領になる鬼。 後ろからぐいっと顎を引かれて顔を近づけられた。 キスされそうになって、龍神さまは慌ててわたしを懐に閉じ込める。 「触るな」 美形すぎるあやかしふたりを琥珀の瞳で睨む。 龍神さまはわからないのだ。 龍珠がわたしの体の中にあるからそれが愛情だと勘違いしているだけ。 龍神さまを失いたくないわたしは龍珠を返すと言えないまま…… 「いつになったらおまえは俺に心をくれる?いつまで待てばいい?」 龍神さまの切ない声音にわたしもせつなくなる。 と、龍神さまの顔を見上げた瞬間。 ドスッ、 背中に衝撃を受け焼けつく痛みが襲った。 「真由っ!」 後編へ続く
真由
りかりーさん こんばんは‼️ ミニ話『龍神さまの溺愛』有り難うございます。 今回もハラハラしてます。どうなるのか後編が楽しみです🤗 これから寒くなるかと思います、お身体に注意してください。
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りかりーさん こんにちは‼️ 鬼呼びの花嫁』夜叉の恋 届きました。 有り難うございます🙇 今回のもドキドキしながら読みましたです。後編がどうなっていくのか、楽しみにしてます😊
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@りかりー:続き 目が覚めると狼の姿はなかった。 幻?幻覚? 部屋には優しかった狼の陽だまりの微かな香り温もりが残ってる。 「もうすぐ真由の誕生日だな。何か欲しいものはないか?高価なものは買ってやれないけどな」 お兄ちゃんと朝のごはん。 いつぶりだろう?優しいお兄ちゃんが戻ってきてくれたみたいでとても嬉しかった。 「欲しいものはないよ。そばでお兄ちゃんが笑っててくれるんなら何にもいらない」 欲しいものはひとつだけ。 お兄ちゃんとふたり穏やかに過ごしていきたい。 「欲がないな」 お兄ちゃんが笑う。こんなふうに笑ってくれるなら何も。 ごはんを食べ終わると車で学校まで乗せてってくれた。 車を降りると、後ろから声を掛けられた。 この声は…… 「……芝くん」 昨日キスされた。一瞬で体が動かなくなる。 「妹に何か用か?」 お兄ちゃんの眼鏡の奥の眼差しが凍った。 「俺の女を迎えに来て何が悪い」 「俺の……女?」 だめ、それ以上言わないで! 眉を寄せるお兄ちゃんの前で、芝くんはわたしの肩を引き寄せた。 違う。わたしは芝くんと何も。 ハッとした。 そうだ見られてた。お兄ちゃんに…… わたしはお兄ちゃんを振り返る勇気がなかった。俯いたままその場を後にした。 その日の夕方。 お兄ちゃんと夕食を食べながら、 「安倍 芝だったな。あのガ、……あの男はおまえの彼氏か?」 お兄ちゃんの言葉に心臓が跳ねた。 「彼氏じゃ、ない」 「……そうか」 キスされたのに気づいてるのにお兄ちゃんは何も言わなかった。 わたしもどう言っていいのかわからなくて箸を置いた。 その夜、締めたはずの窓が風に開いていたのに気づくと、優しい香りがしてそばに狼が立っていた。 何故か怖くない。美しい毛並みに顔を埋めると包み返してくれた。 その次の夜も狼は部屋にきた。 頬を優しく舐めてわたしの体を包むように丸くなる。わたしが寝入ると夜明け前には戻ってく。目が覚めた時にはいない不思議な狼。 そんな夜が続いて、わたしの誕生日が明日に迫った時、 「今夜はこいつを家に帰さないから。いいよな?センセ?」 芝くんは挑戦的な目でお兄ちゃんの前に立つとそう宣言したのだった。 うそっ!! 後編へ続く
真由
りかりーさん おはようございます❗️ 『16歳の狼花嫁』有り難うございましたm(__)m 昨日はバタバタしてて、お礼が遅くなり済みません🙏 後編を楽しみにしてます🤗
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りかりーさん おはようございます❗️ コメントをみて気が付きました。😅 “誰よりも愛してる”ですよね。 物語の中に名前が出て、お話しが続くなんてとても嬉しいです😂 お話し楽しみにしてます。 熱中症に気を付けてくださいね❗️
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りかりーさん こんばんは❗️ 二枚ちゃんと届きましたよ どうなるのかなと気になってしかたが有りませんでした。 今回もハッピーエンドで終わって良かったです🤗 他の幼なじみもハッピーにしてあげてくださいませ。 次回も楽しみにしてます。 暑さが続いています、お体にお気を付けください。
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@りかりー:つづき わたしのロッカーそばに高ちゃんが立っていたのに気づいたのは偶然だった。 高ちゃんはロッカーのイタズラされたゴミをそっと取り除いて、蓋を閉めると何事もなかったように去って行った。 わたしの知らないところでこうして守られていたことに初めて気づいた。 そのすぐ後だった。 東棟の隅で拳ちゃんが女の子たちといるのを見かけて、立ち聞きするつもりじゃなかったけど、わたしの名前が聞こえて足を止めた。 わたしのロッカーにイタズラしてたのは彼女たちらしくて、拳ちゃんは拳を壁に叩きつけて二度とすんな!って迫力だった。 去っていく拳ちゃんの背中に、こんなにも守られていたのに気づこうともしなかったことを思いしらされた。 『過去の人よりも、現在のみんなを見てほしい』 征太郎の言葉が思い出される放課後。 生物室の戸を開けようとしたら、直人が誰かと話してるのが隙間から見えた。 「隠し撮りなんて趣味悪いことすんな。今すぐ消せよ」 直人が取り上げたスマホが戸口へと転がってきて、見えたのは水泳の授業の水着の画像。 それもわたしのクラスの…… 直人もこんな風に守ってくれてたんだ。 胸がいっぱいになるわたしに、後ろにいた征太郎は頷いてくれた。 その穏やかな眼差しに、みんながどんなに素敵になったのか改めて知って、みんなの想いに誠実に応えていこうって思えた。 そして、数日が過ぎて。 八幡さまの宵宮に浴衣姿で出掛けたわたしたちを、周りのみんなが振り返った。 屋台や出店が立ち並ぶ中で、高ちゃんや拳ちゃんの凛々しさや、直人の柔らかい笑顔にみんなが見惚れてた。 大好きなみんなと、灯籠に照らされた不揃いな石段を登ってく。 「おい、そんなに急ぐなって。神様は逃げねえし」 高ちゃんが笑う。 だって、もう獅子舞いの笛や太鼓、鈴の音が聞こえてる。 走って石段を降りてきた子供たちが歓声を上げて脇を通りすぎる一瞬、どん、と衝撃が来て体が後ろに傾いだ。 え? ぶつかった子供と一緒に空中に浮いた。 「真由ッ!!」 スローモーション。 誰かがわたしの名を叫んで、落ちていくわたしを頭から包んでくれた。 この腕を知ってる。 そして落ちてく中、あの時のように朱が散った。 こんなにも大切に守られてたんだ。 ケガをしてもわたしを庇うほど…… そして、意識が投げ出された───
真由
りかりーさん おはようございます❗️ いつも素敵なお話有り難うございます。 今回もどうなるのかな?、四人が幸せ🍀になってほしいと思いながら読んでます。 梅雨がようやく明けて、こちらは暑い日が続いています。 新型コロナウイルス、熱中症に気を付けて過ごしましょう❗️
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月ノ森りんさん こんばんは❗️ 新型コロナウイルスで大変な時に更新有り難うございましたm(__)m お体に気を付けられて次回の作品を楽しみに待ってます。
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@りかりー:あ、間違った! 『オタク大変身!?』 目の前のオタクの厚ぼったいメガネを取ってコンタクトにした。 鬱陶しい髪はわたしが思いきって切った。 よれよれのYシャツはアイロンを当てて用意した清潔なものと取り替えた。 「よし!とりあえずはこんなもんかな?」 ゲーオタクの名前は清四郎。 生まれた時からの腐れ縁で、高校二年の今までずっと一緒のお互いの初恋の子まで知ってる隣の家の幼なじみ。 「清四郎、ちゃんとおしゃれしたらイケメンだよね」 「俺は別にモテなくていい……」 清四郎は鏡を見て興味なさそうに呟いた。 それからすぐにみんなの清四郎への反応が変わった。そしてわたしへのみんなの目も。 影口なんて慣れてる。 だけどエスカレートして剃刀の刃が入っていた手紙や足を引っ掛けられたりするのは辛かった。 「真由、その指ケガしたのか?」 「ちょっと包丁で切っちゃって」 指を隠しながら答えると清四郎は眉を寄せた。 勘の鋭い清四郎には知られたくない。それよりも聞いたの。清四郎の好きな人ってどんな女性? 「それもあいつらにやられたのか……」 清四郎の相手のことを考えてたら清四郎の呟きには気づかなかった。 「あのね、清四郎、……その、清四郎の好きな女性って、わたしの知ってる女性……?」 「……まあ、そうだな」 「教えてって言ったら教えてくれる?」 清四郎からの返事はなかった。 これって教えてくれないってことだよね……? 清四郎はふっと口の端を上げたら先に玄関にに向かっていった。 数日後。 わたしの机の中に隣のクラスの佐藤くんからの手紙で、話があるから放課後に裏庭にきて欲しいとのことだった。 放課後、裏庭に行くと飲み物を手にした佐藤くんがいて、隣に座るとわたしに片方差し出した。 「ごめん、呼び出したりして。実は君のこと前から気になってて僕と付き合ってもらえないかと思って」 それは突然の告白だった。 びっくりして慌ててコーヒーを口にして誤魔化した。 あ、れ? 急に頭がぼわーっとして眠気が…… 力が入らなくなって紙コップが足元に落ちた。 「悪く思わないでね。これも彼女のためだからさ」 寄りかかった頬を撫でられて声が出ない…… 暗くなってく目に最後に見えたのは、わたしの唇に触れる指だった。 ……清四郎、助けて それきり意識がなくなった───
真由
りかりーさん 夜分遅くに済みません🙇 『オタク大変身!?』届きましたよ‼️ 続きが気になって・・・ 新型コロナウイルスで大変な時に作品を有り難うございます。 お体に気を付けられて、無理されませんように😊
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りかりーさん こんにちは❗️ 風邪の具合はいかがですか⁉️ ゆっくり休んだ方がいいのですが、仕事をしてるとなかなか休まれませんよね😅 お大事にしてください。 『オレ様のシモベ』小さなプロポーズ 有り難うございます。 いつも素敵なお話し、楽しみにしてます。今回は零ちゃんがどうするのかな?続きが気になります✨
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@りかりー:2枚目 花がばら蒔かれ男の足に踏まれた。 その花を彼女が震える両手で抱え上げた。 「オレたちはこの店を売ってもらえりゃそれでいい話なんだ。あんたにとっても悪い話じゃないだろ?金ならいくらでも出すって言ってんだから」 「このお店は、父と母が遺してくれたものなんです。売るなんてできません!」 彼女が突っぱねると、また花がばら蒔かれた。 花を守ろうとした彼女を男が蹴飛ばした。 転がる彼女……俺には関係ない。 関係ない。だが。 グァルルルル!!ガウッ!! ふたりの男に飛び掛かった。 『二度とこの店には近づくな!もし姿を見せたら今度こそその喉笛を噛み千切るぞ!!』 「い、犬が、犬が人間の言葉を喋ったぁ!」 パニックを起こした男ふたりは転げるように走って消えてった。 その無様な背中を見送り、 変化して人間の姿になった。 「驚かせて悪かった。どうしても見過ごせなかったんだ。あんたが手当てしてくれたおかけで動けるようになった。礼を言う。……俺はすぐにここを出ていく。だから」 彼女を振り返ろうとして、背中のシャツをつかまれた。 「……おい?」 震える手、小さな涙声がした。 背中に聞こえたのは、ありがとうと感謝の言葉。 そして、そばにいてと引き留めるぬくもり。 「化け物だぞ、俺は」 彼女は首を横に振った。 「……いつか本当の化け物になるかもしれない。それでも?」 離れない手が答え。 それが心を揺らした。 「……おまえは、温かいな。真由」 ふたりの物語は始まったばかり……
真由
りかりーさん こんばんは❗️ 夜分遅くに済みません🙇 『蒼銀の恋~銀~』有り難うございましたm(__)m 新しいお話し嬉しいです。 コロナウイルスで大変な時期ですが、お互いに気を付けましょう。
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@りかりー:真由さんに届くかな? 『若恋』蒼銀の恋~銀~ 焼け落ちて崩れていく邸を見上げながら、 「どうか、……真由、あいつと幸せに」 俺は、やっと、そう思えたんだ─── 酷い臭いがした。 人間にはわからない僅かな鉄錆びの臭い。 臭いを辿ると、窓際でぼんやりと外を眺めている女生徒がいた。 「……今の問題を、橘 」 「公式を当てはめて。次、花水木」 授業終了の鐘が鳴り、HRが終わっても、この教室の窓から迎えの車が見えても、それでも立ち上がらない。 俯いていた彼女はやがて帰って行った。 自分をこんな目にあわせる者がいる家へと。 ※※※ 月が丸くなる夜。 狼の姿になり、建物の屋根を駆け抜け、宙を跳んで古い屋敷の庭に降りた。 「おまえはどうして儂の言うことを聞けないのだっ!」 聞こえてくるのは鈍い音と呻き声。 漂ってくるのは鉄錆びの臭い。 「アレと同じ眼で儂を見るなっ!」 発狂したように叫ぶのは彼女の父。 逃げた妻の代わりに娘を打ち据える。 俺は狼の姿で彼女に会う。 痛々しい傷をさらし、声も出さずに泣く彼女のそばに寄り添う。 「……オオカミさん。このくらい平気よ。お父さんはわたしを思ってくれてるから叱るんだもん。……心配してくれてありがとう」 彼女は狼の俺にいつもそう言う。 いつか、この地獄の日々が終わる日がくると信じて。 ※※※ 彼女が学園を休んだ。 こんなことは一度もなかった。 そして、その次の日も彼女の姿は教室になかった。 彼女の部屋へと降りると、死んだように転がった彼女を見つけた。 服は裂け、まぶたは目が開かないほど腫れ上がっていた。 「わたし、……お父さんの本当の娘じゃ、ないんだって」 ああ、知ってた。 彼女はまるであの男に似ていない。 「だから……わたしのこと憎いんだって。……もう、こんなの耐えられないっ!オオカミさんっ、お願い、わたしをここから連れ出して!」 泣いたことのない瞳から大粒の涙がこぼれ落ちた。 彼女がどれだけ苦しんだか知っている。 俺はずっと彼女を見ていた。 狼の姿の俺にも怖れず、負った傷を手当てしてくれた優しい娘。 彼女がいなかったら、俺は生きてはいなかっただろう。 初めて彼女は俺に助けを求めた。 「ああ、もちろん拐ってくよ。おまえを苦しめるすべてのものから守るためにな」 蒼銀の恋~銀~
真由
りかりーさん おはようございます❗️ 昨日は『若恋』蒼銀の恋~銀~のお話し、有り難うございましたm(__)m バタバタしてて、お礼が遅くなり済みません🙇 ちゃんと届いていますよ。 熊本は昨日から初雪が降りとても寒いです。風も台風なみに吹いて二月とは思えません。 まだまだ寒い日が続きますが、お体には注意してくださいませ。
ゆっくり🐌💨💨と更新してくださいね❗️ 待ってました\(^^)/
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