二百八話 仲間の捜索6

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二百八話 仲間の捜索6

一方、自分のことが話題に なっていることなど露知らず、 隼人は...... 「いやでもな、牛喜さんは めちゃくちゃいい人なんだよ。」 未だ、くだらない話をペルーに 熱弁していた。 「というのもな。俺が部屋で寂しそうに してるときに、牛喜さんが 俺んとこやって来てこう言うんだよ。 おう隼人! UNOやろうぜ! って。 いや、あの人マジで優しいから。 だってクラスで浮いてる奴とかに 気軽にUNO誘ってくれる人が 一番優しいって俺日本で習ったもん。 ちょ、聞いてる? ペルー。」 ペルーはくだらな過ぎて 黙々と晩飯の魚を 食っていた。 【船内 会議室】 「き、気のせいではないのか?」 「気のせいじゃないです! それに彼、私にセルフカードを 見せてくれないんですよ。 絶対何か隠しています!」 「そ、それはほら......プライバシーの 問題というものが......」 「そんなに気にすること? 別にどうでもいいじゃない。 あいつの正体なんて。」 半ば諦めかけているタチアナ。 興味を示さないヨーテル。 意地でも隼人の正体を 知りたいサッちゃんと反応は 様々だったが、そんな中、 再びルドルフが余計な口を 開く。 「あのー、ちなみにその 神の手って魔法は何レベで使える んですか?」 「レベル800です!!!!」 ......隼人......すまない...... タチアナは心の中で隼人に 謝った。 「は!? レベル800!? な、なによ それ! それが本当なら あいつ私よりもレベルが 上じゃない!!!」 皆がサッちゃんの爆弾発言に 驚く中、最も驚いていたのは 以外にもヨーテルだった。 「はははっ、馬鹿でしょ。 回復魔法士なんかに そんな高レベいるわけないじゃ ないですか。ね? タチアナさん。」 「あ、ああ。全くだ。 レベル800超えの職業は 長老しかいないんだ。 何かの間違いだろう。」 とタチアナは汗をだらだらかきながら ルドルフに返答する。 「長老以外にも私より上がいるの...... ありえない......ありえないわ......」 だが、一方で隼人の正体に 興味を持った新たな職業者が いたのだった。
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