このコンテストは受付を終了しました

三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第22回 「なくしてしまった大事なもの」

選考結果発表

 「なくしてしまった…」というテーマから、喪失感のあるビターな味わいの物語が多く集まりました。ひょっとしたら、自分も気付かないうちに大切なものをなくしているかも? と考えさせられる作品も。厳選された珠玉の作品をお楽しみください!

大賞(賞金3万円+選評)1名

同じ話を繰り返すおばあちゃん。認知症のため過去に生きている彼女と、彼女の話を聞きながら自分の生き方を考え直す主人公が、まったく異なるようで絶妙に重なっていきます。クライマックスでおばあちゃんが泣くくだりでは、過去に生きていたように見えた彼女が、現時点から過去を振り返り始めた…という小さくも劇的な変化が鮮やかに描かれています。作者の力量を感じさせました。

準大賞(賞金2万円+選評)1名

突飛ななくしものから始まり、手に汗握るシーンが続きます。ページをめくるごとに、執事の葉山が新たなカッコ良さを発揮するので彼を応援しながら夢中になって読みました。クールなアンドロイドのはずが、ラスト近くで意外な人間味を出す部分も面白かったです。

入賞(賞金1万円+選評)1名

ちょっとしたズルをしたことで主人公の中に残った罪悪感。その罪悪感が失恋の苦味を際立たせています。正攻法でアタックしていたらすっきりと終われたかもしれないところを、ズルをしたことで心にしこりの残る失恋になったという描き方が上手いです。ラストの一文で、彼がなくしたのは恋だけだったのだろうか、それとも? と考えさせられました。

佳作

何気ない高校生の日常かと思いきや、まるで懐にナイフを差し込まれたようにするっと異常性が入り込んでくる感覚が癖になります。日常と非日常をギリギリのラインで共存させている特異な作品です。ラスト近くで以前の大賞作品の続編であることが明らかになりますが、単独でも楽しめます。
少女がおかれた過酷な環境と、美しい星空のコントラストが印象的な作品です。読後、星空が目の前に広がったような気持ちにさせてくれました。
絶滅危惧種の蝶と、ダム建設により潰れてしまいそうな集落。その2つが息を吹き返したように輝く一瞬が切り取られています。蝶を通して、おじいちゃんと主人公の絆が感じられる作品です。
荒廃した地球を歩くアンドロイドと主人公。滅びの光景が胸を打ちます。マキタさん、火星の人類など、細かく描写されていない要素が時々出てくるのも、背景の広がりを感じさせます。

優秀作品

恋愛 完結
11分 (6,376文字)

スケジュール

■募集期間 2016年4月6日(水)11:00:00 ~ 2016年5月5日(木)23:59:59 ■結果発表 中間発表:なし 最終結果発表:2016年6月上旬

大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作数作品(選評)

募集内容

新作限定! 初心者大歓迎! 三行だけでも、中編小説でも、妄想を炸裂させた文章ならなんでも応募できるコンテスト、第22弾です。 今回のテーマは 「なくしてしまった大事なもの」 です。 ・ギャンブルに手を出してしまった。全財産を一瞬で… ・新幹線のチケット。どこで落とした!? ・別れてしまったけれど、今も大切な人。もう一度会いたい… 大事にしていたのに手放してしまったのは何故? 登場人物は悲しみに暮れるでしょうか。それとも探しに行く? あなたの妄想をぜひ投稿してください。お待ちしています! 上位3作品には賞金+編集部からの選評! また、上位30作品を結果発表ページでご紹介します。特に優秀な作品には、選評をつけさせていただきます。

応募要項

・公開状態の新作(募集期間内に新規投稿された作品) ・分量は100文字(三行程度)~10000文字 ※上記2項目に沿っていない作品は選考外となります。 ※完結していなくても構いませんが、選考において締め切り時点での完成度も評価の対象となります。

応募条件

・シリーズ設定されている作品も、エントリーされた話のみが対象となります。 ・E★エブリスタ上での有料作品・無料作品のどちらでも応募可能です。 ・エブリスタ内の公式イベントや、他サイト等の文学賞に応募中の作品・過去に応募し受賞した作品は選考対象外とします。 ・応募締切り後の作品編集可。 ※ただし、審査は、締め切り時点2016年5月5日(木)23:59:59のデータで行います。

次回予告

次回の妄想コンテストは今回と平行する形で2016年4月20日(水)より開催いたします。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト