舞い上がる。まるで空の星が、地上に落ちてきたかのように。

野月よひら

青春 完結
12分 (7,162文字)

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あらすじ

 降るような蝉の声に包まれながら、わたしは汽車を降りた。背後で扉が閉まる。ここが終点。他に客はなく、ここからの乗客もひとりもいない。  ――蛍を見に来んか。  郷里の、幼馴染からの誘いに乗った理由は、

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目次 1エピソード

感想・レビュー 1

文字に囚われていく。この言葉がぴったり合う作品でした。 山、風、川、空気とあらゆるものが丁寧に描かれているので、自分が作品の中に入り込んだ気がします。読み終えてもしばらく、独特のトリップに酔っていまし
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