このページのリンクアドレス

エブリスタ
私とママとパパ、それから復讐

小説 ホラー・オカルト

私とママとパパ、それから復讐

朝霧。

(2)

私はママとパパが大好きだ。

完結

33ページ

更新:2017/09/12

コメント:自分は幸せだ。

説明

ごく普通の家庭で暮らす林優紀(はやし ゆうひ)は、ママとパパが大好きな女の子。しかし、おばあちゃんがバス事故で亡くなって以来、パパの様子がおかしい。優しかったパパは豹変し、そしてついに……。崩壊していく家庭で育つ少女の辿る末路はいかに?短編サイコホラー。


表紙はみーちゃんさん[リンク]に書いて頂きました!

ありがとうございます!

スター、レビュー、力になってます!嬉しいです!

ありがとうございます!

この作品のタグ

作品レビュー

友幸 (旧 Phi Fernot)
友幸 (旧 Phi Fernot)さん
【作品】私とママとパパ、それから復讐についてのレビュー

ネタバレ

 私は、現実世界では人を怒らせる達人である。その気になれば、三分以内に誰かしらをキレさせることができる自信がある。
 しかし、そんなクズのような私が執筆をする上で最も苦手とするのが、「反吐が出るほど胸糞が悪くなる」ようなキャラクター、状況などを書くことだ。ドラマを、作るのが下手なのだ。主人公を、いじめるのが苦手なのだ。かの直木賞作家、池井戸潤の作品の、何が魅力であるかを考えれば、おのずと答えは見えてくる。様々な人が、また別の人や状況に追い込まれ追い込まれ、二万マイルの海底に沈みきってしまったからこそ、その後の逆転劇が生きる。ただの仕返しだって倍返しにもなる。
 ジャンルこそ違えど、「恐怖」を描く場合も必要なものは同じなのではなかろうか。そこにあるのは何かしらの恨みであり、辛みであり、それを基にした怒りだ。であるならば、その恨みを買い、辛みを与えるまた別の「反吐が出るほど胸糞が悪くなる」ようなキャラクターを作品へ登場させなければならなくなるのだが、ここで作者のストレス耐性が問われることになる。リアルでは人の怒りを買うことになんらのストレスすら感じない私が、小説でそのようなストレスを感じることに耐えられないというのは不思議な話だ。しかし、リアルで得られないものを小説の中で実現させたいという自身の願望がそこに見え隠れするのも、やはり確かなのかもしれない。
 そういう意味では、本作に登場するキャラクターは誰もがとても「反吐が出るほど胸糞が悪くなる」ような人達ばかりだ(おばあちゃんとお母さん以外)。誤解を恐れずに言うならば、読んでいてこれほど胸糞が悪くなる作品はなかなかない。ただし、これは誹謗でも中傷でもない。「感情を揺さぶられた」という意味なのだ。誰か、自分以外の人間の感情を揺さぶるというのは難しい。それがプラスでも、マイナスでも、話は同じだ。だからこそ、朝霧。さんの作品には一つ、否、もっと、輝るものがあると私は感じた。
 確かに荒削りではある。しかし、そんなものは今後どうにでもなってしまうものだ。その輝きは、いくら訓練しても得ることはできない。
 これからも是非、感情を揺さぶられるような作品を。

もっと見る

2017/08/22 07:13
コメント(2)

朝霧。さんのその他の作品

作品を読んだ人におすすめ

この作品が入っているマイリスト

この作品の参加イベント