童子

レビューサークルから失礼します。 bittersweet――まさにタイトル通りの作品でした。 奇妙な幼馴染みの三角関係、生徒会長の接近による関係の変化と決意。 歪さと純粋さが入り交じった、甘くもほろ苦い、面白い作品でした。 主人公である直の『男の子』、『女の子』、『友達』、これらの対人関係による自分の立ち位置、それに起因する葛藤は特に良く書けていたと感じます。また直の母親の存在も、その魅力を引き出してましたね。 物語としてはバレンタインまでに様々なピースを散りばめ、当日にカチリとそのパズルを完成させ、それらの関係を『破壊』させる。 破壊された関係を繋ぎ止めようとする三人、その後の展開も非常に興味深かったです。 生徒会長に関しては、個人的にはどこか完璧過ぎて人間味が薄く感じました。欠点も欠点ではなく利点に見えてしまいますので、明確に『情けないなー』と思わせる噂話程度のエピソードが欲しかった所です。 まあ、生徒会長が直と接する部分は、絵柄的に想像するとBLか!?といった具合なんで、面白いと言えば面白いですね。 作品を読んでいて、自分はグダグタ感や違和感等は感じなかったです。まあ単に読んでいて、今後の展開が『こうなるだろうな』と分かってしまったからです。 そのまま読み進めていくと、『やっぱりか』と答え合わせをしていくような感じでした。 流石に後半や最後の部分までは予想は出来ませんが、それでも大部分は予定調和といった具合です。 伏線は伏線として分かりやすいですし、一つ一つの登場人物の行動や言動の理由を読み解くと、『そうなんだろうな』と分かってきます。 なのでもう少しミスリードを誘うように書いても良かったかなとは感じました。 …………でもそうなると、ややこし過ぎて読者が制限されそうですね(;^_^A 最後まで楽しく読ませて頂きました。 改めまして完結お疲れ様です。 それでは失礼しました。
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童子様、レビューありがとうございます! 返信が遅くなり申し訳ないです。 童子様の数々のレビューを覗き見してきた私としては、正直童子様からのレビュー(しかもリンチ)はいっても☆3つくらいを覚悟していたので、まさかの高評価に感動も喜びも通り越して戦慄でした← 影のお気に入りキャラである直母に触れていただいたのは初めてで、喜んでいます(*^_^*) ご指摘の響のキャラについては悩むところです。私自身こういう完全無欠な人は好みじゃないし(;^_^A 女性読者受けが思いの外良かったのもあり欠点らしい欠点も描けずじまい。きっと好きな娘の前だから迂闊に下手はさらさないだろうと自己完結してる部分も確かに
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