佐和

バトルゲームの緻密さ、面白さに隠されてしまっていますが、この作品。とても‘リアル’に現代の子どもたちの日常を描いてくれています。 デジタル画面最優先で、宿題もテスト勉強ですら、そっちのけ。 「今度のテストの点悪かったらケータイ使わせないからね。」 姫ちゃんのお母さんの言葉は、そっくりそのまま今の親の気持ちです。 作者サマの。クリエーターとしての圧倒的な力量により、他に類を見ない程の完成度を誇るこの作品。 無事に完結するのか、ファンが固唾を飲んで見守った最終日に更新された30P。 それまでとは全く違う作品を読まされているかのような錯覚にさえ陥りました。 「マシドラ」は決してケータイを閉じてしまえば消えてしまう虚構の世界ではありません、少なくとも‘ひめちゃん世代’の親の私たちにとっては。 この物語の完成度の高さに眼を奪われるだけではなく、読み終わったお一人お一人が。 ケータイから眼を上げ、現実に戻った時に、どんなネット社会を‘ひめちゃん世代’に譲り渡せばいいのか、ご自分に問いかけていただける事を願います。
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