BL作品にマジ語りすることをここに宣言いたします。 「不器用な優しさ」というやつですね。それに救いがあって良かったなぁと思える作品でした。 不器用な優しさ。 涙だけでなく血をも流す痛みを伴う優しさ。 時に相手のことを考えない、言い方を変えれば自分勝手かもしれない優しさ。 だから、その思いは重いです。 けど無責任な優しさでもありません。 痛みを伴う、それは相手に拒絶されるリスクも伴います。 自分勝手な優しさだと分かっているから、彼は無意識のうちに「ごめん」を繰り返す。自分で自分を傷つける行為。 とてつもなくせつないです。 無責任な優しさは軽薄、軽いです。けどその軽さに助けられることは多いし、リスクが低いため使い勝手がよく否定なんてできません。 無難というやつです。平和です。平凡です。 みんな怖がりだから、なかなかヒーローになんてなれない。 あわよくば人生で一度くらいヒーロー、ヒロインになってみたいけど、リアルはそうなかなかうまくはいかないものです。 そういうジレンマを心の奥底に抱え「まあそこそこ幸せだし」と、自分をだましだまし生きていく。 リアルでは一歩間違えばストーカーだ、セクハラだと大騒ぎされてしまうからなかなかできない。 痛みを伴い、尚且つ救いもなく玉砕される踏んだり蹴ったりな結果は目に見えているのが現実。 だからこそフィクションではちょこっとだけ非現実的なこと―― <夢>を見たいのです。 「不器用な優しさ」を堪能できる羨ましい作品でした。 男は能書きいいからとにかく動かないとね。←これセクハラ発言 台詞が最小限に抑えられているのが、女の匂いを感じなくて世界観にどっぷり浸れ本当に良かったです。 短編でさくさく読める作品であったことも良かったと思います。これ長編でやったらさすがにちょっと重かったかも。 素敵な作品ありがとうございました。
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