Satori

はなサンこんばんは。最後までがっちり読ませていただきました。 なんて切ない物語なんだろう。 必死に陽二の心を繋ぎ止めようとして繰り返す背徳行為。 それによって自分自身の心を傷つけていく主人公の感情を、心理描写ではなく情景描写をメインにしながら濃く伝える文章技術が素晴らしい。 過激とも取れるシーンが何度も入りながらもそれだけの枠に縛られないし、それ以上に考えさせられる事が非常に多い作品です。 主人公の目線で淡々と描かれる3人の感情の動きは読み応え抜群。 3人の取るひとつひとつの行動全てに意味があって、最後には全部ひとつの意味に繋がる。 序盤の陽二さんの声にならない声。あれは、本当は誰の名前を呼んでいたんだろう。それを、ラストまで読みきった後にもう一度考えました。 そうそうラスト、良かったです! ここで終わるから良いのはわかってるんですが、続きがあったら……読みたくなりますね。 楽しませていただきありがとうございました。 もっとはなサン作が読みたいです!
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