天川 青大

幼なじみの、むーちゃんとせっちゃん。 怪しげな勧誘から救い出してくれたのは、いつも、せっちゃん。 微笑ましい物語です。 物語を読み終えて、この二人には幸せになって欲しいと心から思いました。 どこにでも居そうで、他には居ない。都会的ではないけれど、だからこそ個性が輝く二人です。 都会に長く住めば、外見を飾るテクニックやファッションは洗練されて行きます。しかし、実は画一的です。 ネイルアートに象徴されるように、他の人と違うデコレーションで指先をどう飾ろうと、所詮は付け爪の流行に乗せられているに過ぎません。 むーちゃんとせっちゃんは自然体だからこその魅力がある。 作者様は、巧まずして、それを伝えています。 奇妙奇天烈な展開で読ませる作品もあるでしょう。それは、それで良いと思いますが、余りに非現実的な作り話では恐らく心に響かない。 日常の、どこにでもありそうな場面で、人間の美点を見つけ出す。或いは再発見をする。それは感動でもある筈です。その感動を伝える為に筆を執る。 小説の効能とクリエイターの役割とは、そういうものだと思います。 「カラーセラピーで、変わったと思いますか」 「・・・」 「変わったように見えても、それは元々持っていたその人の本質が現れたに過ぎないんです」 表面的に変わったように見えても、本質は変わらない。 無理に変わらなくていい。変えなくていい。ありのままがいい。 そう感じさせられました。 感動を、ありがとうございました。m(__)m
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すてきなレビューをありがとうございます。 なんだかもったいないくらいです。 人の本質は変わらないんだろうな。 変わらなくて、良い部分もあるんだろうな。 そんな風に思って書いてみました。 何かを機に変わる人もいるけれど、自分の中の一部分が現れただけで、きっとずっと持っていたのかも。 良い部分も悪い部分も、含めてみんな人間なのだろう。 そう思います。 度々のコメントを、ありがとうございますm(__)m
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