葉月あらた

大変遅くなりましたが、只今読了致しましたので、早速レビューをさせて下さい。 これだけ年の離れた男女に芽生えた恋心を、作者様はとても上手に、繊細に描かれたと思います。 去年降らなかった雪が、まるで2人の傷口を癒すかのように、町を覆ってゆくラストシーンには、美しい情景と共に心に温かいモノが、じんわりと滲んで広がりました。 年齢差ゆえの壁は、この2人だったら、ちゃんと越えてゆけると思います。 読みやすく穏やかな文章も、作品に魅力を与えていた要因のひとつだった気がします。 雪というのは綺麗だけど冷たいハズなのに、温かいモノに感じました。 またその雪の白さが、2人の内面とこの恋の綺麗さの象徴だったのではないでしょうか? 辛く暗い苦しみからやっと抜け出し、真っ白な心で新たに歩み出す象徴だったのではないでしょうか? ありがとうございました。 私のささくれただった心までも、作品に癒して頂いたように思います(*^_^*)
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