美森 萠

イノの久しぶりの小説、とっても楽しみにしていましたよ。ちょっと分厚い(笑)ページ数でしたが、それでもわくわくしながらページを捲りました。 目に見えてとんがってるわけじゃないけど、大人に対する不信感の塊のようなハル。学校でのとある出来事がきっかけで、ついに大爆発……。 かと思いきや、寸でのところで止めてくれた力強い手があった。 ハルを救ってくれたその人、景は、作業着姿で昼間っからコンビニでぶらぶらしてるし(それにはまあ、ちゃんと理由はあるんですが)、やらかしそうになったハルを他の大人たちみたいに説教するでもないし、ハルが話しかければ気さくに応じてくれる。ハルから見たら、たぶん大人と子どもの中間地点に立っているような人。 二人の間には、まあ一悶着あるのですが、そこは本編を読んでいただくとして。 景との会話をきっかけに少しずつ紐解かれるハルの心の闇。無意識に築き上げていた高い壁の正体に気がついたとき、彼女はようやく変わることができる。 自分にとって敵でしかなかった周りの大人たちに対しても、また違った見方ができるようになるのではないのかな、と思いました。 さて私はといえば、傲慢な体育教師に、形ばかりの役割しか果たしていないハルの両親に、人の親としての自分の姿を重ねてみたりもして。 ちゃんと子どもの声を聞いているか、子どもたちに一方的に常識を押し付けて、自分はそれに反したことしてないか? むむむ、書いてて自信がなくなってきたw とにかくたくさんの気づきを与えてもらった作品でもありました。 そして何より、私はイノが書く文章が好き。 素朴で、シンプル。なのに胸を打つ。 ああ、好きだなあ、この文。そう何度思ったことか。 今度どこをそう思ったのか、全部くまなく隅々まで教えて差し上げますので、お歳暮持って(笑)ここまで来てねw 変なレビューになってしまいましたが、イノ、心に残る作品をありがとうございました。 これからももっともっと、小説を書いてください。
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めぐたん。 素敵なレビューをありがちゅうヽ(●´ε`●)ノ お返事遅くなってすみませぬww すっかり正月気分でダラダラとなってるイノです…。 小説はですねぇ…。 正直自分のなかではかなり不完全燃焼でございます。 もう少し纏まった時間が欲しかったんですが、どうしても夜中の継ぎはぎだけで書くとうまいことまとまらなくて、謎な部分もかなり残したまま終わっちゃった…。 ハルと景が気持ちを寄せるまでにはほんとはもうワンストーリーは入れないと盛り上がりに欠けるってのは分かってて(笑) 書き方がもう短編で書く手法じゃないもんね。それも分かってて。 この話を完璧に書こうと思うなら、中編、もしくは長編で書
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