神山 流衣

「あの時から僕は君を憎んでる」 あるSNSで出会った素直で無垢なもも(ハンドルネーム)を主人公が憎む理由は何だったのであろうか? 物語はその疑問を中心に加速すると思われる。大人の恋というカテゴリではあるがミステリーの要素もありますね。 特筆すべき点は、結末は別にあるとせよ、結果から始まっていること。 前述の主人公は純真なももを何故執拗に赦さないのであろうか?ネットの付き合いという脆弱な関係から、恋愛や出逢いが生まれる現代社会。愛が育まれるということは、その対局の憎しみといったマイナス感情も逃れられない。 この物語は現代社会の闇を炙り出すとともに、究極の愛の形を描くような気がしてならない。もちろん更新部分まで拝読させていただいた僕の推測であるが。 過度でも簡素でもない絶妙な描写が歪んだ愛情表現を艶かしく描いています。いやそもそも愛は存在していたのだろうか? 是非読んでいただきたい作品、更新楽しみにしております。
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