有澤いつき

 イベントより失礼します。感想じみたところもありますが、レビューさせて頂きます。  現実の人間の内面を、サプリメントという非現実的なアイテムを用いることでよく描き出していると思います。一話の爽やかなエンドと、二話のなかなか変われない人間の弱さが対照的で、とても好みでした。  一話の描写ですが、そこまで過多には感じませんでした。店の内装や雰囲気を醸成するためにはどこか不思議な店について述べることは必要だと考えます。強いて言えば、アリスのいる世界、森の描写がやたら細かすぎたかなと感じたくらいです。  二話について、悪夢を何度も繰り返しているのでその終わり、切り替えがわかりにくい部分は確かにあります。切り替えの記号を用いれば物理的には解決できますが、たとえば悪夢から覚めるシーンは皆同じ書き出しにすると、「悪夢だったんだ」とわかると思います。夢と現実を行き来してどっちかわからなくなる、という状態が現状ですが、この作品の場合それすらも個性になるから一概に変えるべきとは言えませんが。  以上です。参考になれば幸いです。

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