Satori

読むのが遅くなってすみません! 番外編SSではあるけれど、これ一本でストーリーが成立しているので、シリーズ作品を読んだことがない方にもオススメできる作品。 完全ネタバレになってしまう部分もあるけれど、そうだとしてもRIKUシリーズにはミステリーだけではない魅力があるので、シリーズ序章として読んでみても面白いかもしれないと思った。 やっぱりlimeさんは少年を描くのが上手いですよね。 子供の無垢で棘のある言葉。これがきっとあの怪我の引き金にもなっていたんだろうなあ、と。 それだからこそ塗りこめてしまったんだよね。奔放さや純真さを『危険』と判断したから。 でも、少し嬉しかったのが、璃久を求めた人がいたってこと。 関わり合い方は普通とは違ったかもしれないけど、そのままでも人から愛されることは出来たのにと思うと、あの結末が悲しくもある。 リクに絵を描かせるきっかけを与えた人、になるのかな。またどこかで再会できたら二人は何を話すだろう。 余韻を残す締めが、本章一話に繋がっている。 あの頃少年だったリクは大人になったけれど、少年の頃と変わらず同じように塞いでいるのかと思うとその傷の深さを痛感させられる。 そしてその後待っている出会いが、彼にとってどれだけ特別なものだったのかを、改めて思い知らされた。
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Satoriさん~! この番外SSにも素敵なレビューをありがとうございました! (お疲れのところ、ほんとうにありがと(;_;)) このSSだけでなく、全体を照らし合わせて、すべてを包み込んでくれるようなレビューに、感激しまくりです。 そうなんですよ、確かに大きなネタバレはあるのですが、きっと初めて読む人には、それが何のネタバレなのかも分からないし、「なんだろう」と、気にしながら読み始めてくださるのもいいかな、なんて^^ 実際、璃久みたいな子がいたら怖いけど、子供って恐ろしく純粋な面と、逆に大人を皮肉ったような表情を見せる時とありますよね。 うんうん、この璃久の性格が、あの養父母にそんな行
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