あおい 千隼

レビューを失礼いたします。 (第二章へと突入した時点での感想です) 前日譚より、ふたりの男性が酒場で飲食しながら会話を―― ストーリーの入りかたとしてはオーソドックスであるにも関わらず、それを巧みに利用してしまう手腕に驚かされました。 町の酒場や食堂といった、ファンタジーの醍醐味でもある飲食風景に、これから起こるであろう伏線を第一の布石として据える、まさに読み手の意識を掴む見事な描写だと思います。 その後、主人公たちの登場で、まずは『旅のはじまり』を予測させる描写。 楽しい歓談やブレックファーストといった、主人公たちの情景を『読みながらにして』有り有りと想像することができて、本作に魅了されました。 キャラクター設定もしっかりとされており、アピール方法も素晴らしい。 北欧神話を得意とする著者様だけあって、スケールも壮大且つ優雅です。 中盤での死闘シーンは、手に汗握るような描写の数々で、ここでもまた後へとつづく布石を巧妙に駆使されております。 主人公たちの身体的な特徴も、「まさか、そんなことが」と思わせるアイディアが盛り込まれておりました。 イディオットの『リーフェイ』の残虐性、新たな主要キャラであろうラタトスクの『セック』は情報屋という、著者様の感性にも脱帽です。 ですが本作一番の魅力は、はやり地の文だと思います。 とても洗練された表現、美しい言葉の配置や日本語の使いかたに、拝読しているだけで感嘆のため息がこぼれます。 まだこれからストーリーは盛り上がり序盤でしょうから、今後もつづきに目が離せません。 非常によくできたお話で、実に面白い作品です。 有り難うございました。
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ひえぇ……私などには勿体無い物凄いレビュー恐れ入ります(;´д`) まさか、レビューを読んで手が震えるとは思いませんでした(;´д`) 絶大な喜びとともに、今後も手は抜けずしっかり執筆しなくてはならないと、身が引き締まる思いです(*^^*) しかも、実際に力を入れて書いた箇所を的確にご指摘下さり、感極まっております(;_;) 恐縮ながら、レビュー以外にも感想をいただく度に嬉しいお言葉をいただき、もう私には千隼さんに感謝を表す言葉は出尽くしてしまったほどです(>_<) 今後とも、色々ご助言いただければ幸いです(*^^*) この度は、本当に美しいレビューをありがとうございまし
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