丹一

久しぶりに重厚なサスペンスを読んだ。 息詰まる諜報戦に身を置く主人公。 その愛娘との束の間の平和は、いとも容易く崩れた。 まるで洋画を思わせる緊迫感。 DIH(防衛省情報部)などのギミック。 思わず唸らせる驚愕のラスト──。 玄人も納得の傑作サスペンスでした。 この日本の平和はかりそめ──。 愚作『かくて記憶ハッカーは戦えり』で予見したとおり、アメリカに新大統領が誕生した。 彼は傲慢なビジネスマンでは決してない。 ニューヨーク・ミリタリー・アカデミーを主席で卒業した、強いアメリカを体現する生粋の愛国者なのだ。 北の帝王──彼は死ぬまで帝国の椅子を譲らない。邪魔者は排除する諜報畑の冷徹な男だ。 それに西のイナゴの群れ──アジアばかりかアメリカの根幹まで侵し始めた、皆悉く食い尽くすイナゴの帝国だ。 それらに囲まれた日本──その脆弱な平和は100年も保たないかもしれない。 真人の娘である未来は、文字通り日本の未来を背負い戦う日が来るかもしれない。 その時にはきっと、あの悲劇から逃れた真人が助けに来ると信じている。 僕のなかでは、彼は娘を残して死んでいないのだ。 それを想像するだけで、胸が熱くなり血が滾る。 そう思わせる、重厚な傑作サスペンスです。 手放しでお薦め、ぜひ読んでください(ΦωΦ)
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丹一師匠(ΦωΦ)← 君に遺す物語に重厚かつ、なんかスゴいレビューをありがとう(*´∀`) なぜだろう、珍しくこんな現代劇が浮かんでしまいました。 修行のためにもと挑戦してみましたが、知識が浅いと苦労します( ノД`) それでもはーどぼいるどっぽい雰囲気だけ楽しんでもらえたら嬉しいです。 丹ヌコさまのような有識者に読んで頂けて光栄な反面、どこをツッコまれるかヒヤヒヤです(*´Д`)アソコカナ?ココカナ?←思い当たる ま、たまにはね(*´ω`*) こーゆーのも一興♪ いつも来てくれて本当にありがとう♪
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どうやら私の裏稼業がバレたようだな。 残念だが君の命は、迅速かつ冷徹に処分しなければならない。 せいぜい背後の黒猫に注意することだ(ΦωΦ)ニャー
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