藤白 圭

既に冷凍睡眠装置は開発され、そして、実際に何百、何千人もの人が、未来の医療や、未来の生活を夢見てその装置に体を委ねている。 そのことを踏まえて読むと、更にこの物語は恐怖を増加させる。 食料危機を懸念する科学者たちはバイオ食料、人工食料を研究し、その成果を出してはいるが、増える人口。 そして、その研究すらも破壊する戦争や隕石落下等、予期せぬ事態が起こったらどうなるのであろうか? 人は植物と動物を食いつくし、植物と動物を絶滅させたのちに、自分達は一体どんな行動に出るのであろうか? ハンニバルのように、趣味趣向ではなく。 「同じ種」である人間もまた、食料に…… 有り得ないことではないだけに、近未来を想像させゾクリとしました。 彼ら「ドブネズミ」達が同種を食べたからこそ起きる狂牛病のような病気になるのではないのか。 そして、最早、人間として生きていけないということを悟り、新たなる生物として進化することを想像させるリアリティ溢れるSFホラー。 堪能させて頂きました。 アンマンマンさんの作品は、社会や科学、未来への警鐘を鳴らす深い作品が多いので、読む側としても、いつも気持ちを律し、背筋を伸ばしながら気合いを入れなくては中々読めません。 相変らずの巧さに感嘆の声が漏れました。
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こんばんは。 レビューありがとうございます。 ドブネズミと言われている人達は元々人食い(死体)をおこなってます。 ただでさえ食料に不自由している人達、餓死したり病死したりした仲間の肉を食って生き延びて来た筈。 この描写も入れれば良かったかなって、今頃になって後悔。 テへ(o^∀^o)
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古くから、飢饉の時も人食はありましたもんね。 今でも志那人は人間の肉が御馳走とか。 「生きる」ということに一番欲深いのは人間なのでしょう。 野生動物でも、仲間の肉は食べないらしいですもんね。 人が一番怖いし意地汚い。 だから今、まさに地球を破滅へと向かわせているのかもしれませんよね。 自らは別の星に住もうとしてるし。 こわっ! まじ、こわっ!! アンマンマンさんと話をしていると、人間の怖さがどんどん掘り下げられていくずらーーーwww

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