読了しました。 残念ながら私の考えとしましては、においの本質を語るうえで作者様が嫌う科学的な見地からの考察はどうしても免れないものだと思います。においとは究極的に言えば酢酸エチルであり、シソアルデヒドであり、アンモニアだからです。つまりは成分が発するものなのです。 ですがご実家の理髪店でのアンケートや日本の自然を愛する作者様の心から生まれる独自の考え方は、とても興味深いものだったと思います。 暮らしに強く密着したものだからこそ、生まれ育った環境や生きてきた過程で解釈にも違いが生まれて感じ方が変わる。だからこそ作者様が仰っているように感情を揺さぶる感覚なのかもしれません。動画文化のひとつの功績はにおいを伝えないことだと私は考えます。どんな表現も現実のそれよりはマイルドになりますからね。 とにかくそういった人間臭さこそがにおいの醍醐味(?)であり、それを紹介するこの作品の魅力だと思います! オススメの作品です
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