人の死が視える儚げな少女と、一人の青年とのやりとりから物語は始まる。 心因性発話障害と診断され、話すことができない少女、璃桜。それに見惚れた青年、蒼介。同じ色を名前に持つ彼らは少しずつ心を通わせていく。 そのやり取りは繊細で、儚くて。散る間際に咲き誇るように美しい。 物語の後半はまさに急展開。 実は青年はカウンセラーの資格を持った刑事で、璃桜の家…富樫組に潜入していることが明かされ、物語は緊迫感を帯びる。 そして、璃桜が背負っている闇と傷みを知った青年と、その先にある「死」を視た少女の選択は…。 青年の少女に対する真っ直ぐな思い。少女の青年に対する切なくも強い思い。更には彼女の兄の背中に彫られた瑠璃色の桜が示す、ドロドロの支配欲。三者三様の思いが交錯する様は切なくも愛おしい。 SSとは思えないほどの厚みのある世界観。グイグイと読ませる筆力、さすがでございます。 素敵な物語をありがとうございます!
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またたびまるさん…(´;ω;`)ブワッ 拙作、璃桜に丁寧で熱いレビューを本当にありがとうございます。 もう何も言うことはございません。 そこまで汲んでくださり、璃桜の世界に浸ってくださり感謝です。 想いは淡く儚く、散る様は強烈に鮮やかに、そんなアンバランスを目指しました。 陸の背中の璃桜に心を留めてくださったのですね……ここに私の思い入れがあったので本当に嬉しいです。感動すらしています。 しかもファン登録まで(´;ω;`)ブワッ←2度目の泣き がっかりされないようにこれからも精進いたします。どうか末永くよろしくお願いします。 満月 兎の助_(_^_)_

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