僭越ながらレビューさせて頂きます。 一つ一つの表現がまるで生き物の様に感じられました。それは誰にもあり得る事ばかりで、ただ気付かないだけ…… 例えばマグカップに溢れそうなお湯。ボーっとしていてギリギリになってしまい、その後の不意の着信で溢れてこぼしてしまう。二重に重ねられた繊細な描写が、作者様しか出来ない世界観だと感じます。 そして構成も、読者の共感を誘う秀逸なものでした。 美しい世界観に散りばめられた儚い表現。それが母娘の絆になって届きます。 母の強さに、何度目頭を熱くした事か…… イズミや母が涙を堪える描写では、私が涙してしまいました。 私は人生で二度だけ母に泣きついた事があります。 一度は目の前で、もう一度は電話で…… 親には平気で五年とか連絡しない私でしたが、本当に苦しい時、父と母の顔が浮かび上がりました。電話を掛けると、全ての溢れ出した言葉を受け止めてくれました。そして叱咤激励して背中を押してくれます。勿論、逃げ道もさり気なく用意してくれて…… そんな記憶が蘇ります。 誰しもが共感できる、切なくも心温まる作品。 きっと読者は、それぞれの思い出をも振り返る事が出来ると思います!
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タッくん。 読みに来てくれて、レビューもありがとう! そうか、タッくんもそういうことがあったんだね。 この作品を読んで共感してくださった方がけっこういたので、やはり、親子の繋がりって、強いものがあるんだなぁと、改めて感動しました。 これは、自分の母にあてたラブレターみたいなものです。 面と向かっては、なかなか言えませんから、作品にして、残しておきたかったんです。 本人が読むことはないと思うけど、恥ずかしくて読ませられないし(笑) いつも、丁寧に読んでくれて感謝でいっぱい! ありがとう(´∀`*)

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