佐崎らいむ

しみじみとした余韻を残す、とても素敵な物語でした。 この主人公の若さと素直さと賢さと優しさが、至る所に鮮やかに描かれています。 主人公がチーフの加護さんに引かれている様子が、高校生の感情としてストレートに伝わってきます。 そしてその後の展開に、歳を重ねた大人ならば「あ、ちょっと良くない(相手)かも」と思ってしまうのですが、主人公はただ真っ直ぐ、加護さんを見つめ、引き寄せられていく。 加護さんは嘘つきじゃないし、優しいけど、大人独特の計算とずるさがあって、……。 でも、まだ若い彼女にそれは分からなくて。 別れを切り出した彼女は賢い子だと、そこで本当に頭を撫でてあげたい気持ちになりました。 きっと、もっと大人になって振り返った時、いろんなことが見えてくるんだろうなと感じました。 強さって何なのか、優しさって何なのか、あの時の彼は、いったい何だったのか……とか。 主人公の多感な時期の想いを切り取った物語。 若いって、そう言う事なんだよな……と、しみじみ思う、味わい深い物語でした。
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limeさん うわぁ(>_<) 素敵なレビューをありがとうございます。 感謝感激です。 はい。若さゆえの苦さを切り取れたらな、と思って書きました。 なのでlimeさんのレビューを読んで、とても嬉しくなりました。本当にありがとうございました。 m(__)m
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