早川素子

作者はもちろん男性なわけですが、女の強さにグッときました。 これは、怖いですよね。男性からしたら、本当に恐怖でしょう。 “不確定な現実を想像して、苦しむんです” 引用してしまってすみませんが、この言葉が、そういうものなのか…と思いました。 詳細を描かない美しさを考えたことはあったんですが、詳細を伝えない苦しみや恐怖もあるのか、と唸ってしまいました。 最後の麗奈の言葉。すごく好きです。本当に好き。 人間がやっぱり一番怖いです。脆くて、強いからこそ。 そう思わせてくれたこの作品、やっぱりお薦めです!
1件・1件
小説に作者からの説明をつけるなんて、情けないのですが、詳細を伝えないというか、お兄ちゃんがどうなったかを伝えないようにしました。どんな形にしろ、お兄ちゃんが助かったとしたら、主人公は苦しみから逃れられるし、次第に忘れていく。そうさせないために、「…かもしれない」を主人公に残して、苦しんでもらったんです。 もちろん、彼に人間の心があればですけど(笑)
1件

/1ページ

1件