仙冬可

門一さんの言葉の遊び方が浮力効いてて、いつもかっこいいなと思っていました。 今回は重さがかっこいい。 表紙は和風ファンタジーだと思ったんですが、第一のレビューでぶった切られました。 ええ、個人的に「ファンタジー封じ食らった仲間」だと親近感を抱いていました。 続くレビューの畳み掛けも鬼っぷりが凄まじく、このチームの文士は門一さんしかあり得ない。でもどんな手を出してくるのか予想もつかず。 で、読んでみて、本当にレビューに忠実で度肝抜かれました。 輪の使い方が上手くて泣けました。 つつみんかっこいい……。そう思ってしまう自分が線の向こう側に容易に行くタイプだと再確認しました。 哲学的なテーマが後半に加速して、自分の思っている当たり前が脆弱なものだという疑い、揺らぎは怖さでした。 この小説はジャンル分けが難しいですね。自分探しでもあるし、謎解きでもある。人間の脳が一番のファンタジー装置なのかもしれません。 あのレビューをよくぞこんな風に……という驚きと感動をありがとうございました。 お疲れ様でした。
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レビューありがとうございます。 お察しの通り、実は僕も表紙をもらった時点では夏目●人帳的なテイストを目指すつもりでいたんですが、ハヤオウさんのレビューで見事に粉砕されました。 輪については、参考書籍を集めに図書館にいるときにたまたま目についた資料によるものなんですよね。本当にたまたま。 提灯を円柱に見立てるのは無理がありすぎるだろという声を無視するように落とし込んだ結果が評価されたみたいでうれしく思いますw ご閲覧ありがとうございました。

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