折梨 平

和テイストのサスペンス。んん、凄い。 大賞受賞納得の良作短編小説でした。 言い回し、情景、小道具で時代小説の世界観を表現し、実は序盤で張り巡らせている伏線に読みながら「引っ掛かり」を感じつつ、語り手が変わってからの急展開。目の惹き方、対比と落差がとても効果的で、読み止まりませんでした。 対比といえば、この作品では色彩が印象的。黒と赤。そしてにおい。こういう感覚的なところもこのお話のポイントだと思います。 最後に、終幕で戻った男。一見不可思議な行動も、恐らくソレを被ろうとしたその心情に、切なさ。急展開の後の穏やかで苦しくなるような場面だけど、ここも凄い心に来ました。 素敵な時代小説でした。ありがとうございました。
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レビューありがとうござます 結構色にはこだわってみました 特に日本の色彩を入れて、時代物っぽい雰囲気を出してみたんです 切ない話ですが、きっと旦那さんはこれが最善だと思ったのでしょうね 罪もなんもかも分け合って……そんな夫婦いるのかどうかわかりませんが、真の夫婦ってこういう事なのかもしれないなぁなんて思ったりします 素敵なレビュー感激しました( ;∀;)

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