主人公の少女ちえみはバリバリ現代っ子で、彼女にとってのリアルを書いている筈なのに、なぜか少しノスタルジックな、まるでセピア色のフィルムを見ているようなお話でした。 そう感じるのは、私がとっくに成人しているからだけではない気がします。 それはきっとこの作品が、とてもやるせなくて悲しくて切ないからで、この先ちえみが成長して幸せになって、そうして思い出す少し切ない思い出のヒトコマであって欲しい、そう思ってしまうからです。 ところで、個人的な印象ですが、詩ちゃんの作品の中でもこの作品は、抜群にたまらない情景描写心理描写をたくさん使っています。メロンソーダひとつでもうたまらなくやるせない。 どうしても切ないものを書きたいようで(笑)毎度胸をきゅーっと締めつけられますが、読み終えた時、この作品がいちばん泣きたくなりました。 注)切ない、やるせない、泣きたい=大好物
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なんて素敵なレビュー! 情景、心理描写。頑張ってみたもののひっちゃかめっちゃかになってないか心配なやつです笑 とことん不幸でもなく、でも心底幸せにもなれず……こんな話ばかりになるのはどうしたらいいんでしょう(´Д`;)

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