未知春生

何がいいって、パパのくたびれ加減の描写が秀逸です(笑) 昔はかっこよかったパパ、優しいパパ。でも不器用で、ちょっとずれてて残念で、うまく気持ちが伝わらなくて…だからこそ愛おしいパパ。 本当はお互い大好きなのに、どこかですれ違ってしまって、別々の道を黙って歩いてゆく哀しみ。 「行かないで」じゃなくて「またね」って言えるちえみちゃんは、大分大人なのですね。それがまた切ないのです。 そんな温かさと切なさと哀しさが、クリームソーダを注文して飲み干す僅かな間の会話にぎゅっと詰め込まれていて濃厚でした。 クリームソーダを好きだと信じ込んでいるパパ、「美味しいか」と訊いてきたパパが、可笑しくて切なかったです。そうそう、パパって、こんなですよね。 素敵なお話をどうもありがとうございました。
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パパと娘ってどこかズレちゃうんですよね。それが切なくも愛おしい。そう感じて貰えたらなぁと、この話を書きながら思っていました。 こちらこそ素敵なレビューをありがとうございます( ; _ ; )

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