西 東

創造の為には破壊が付き物なのでしょうか。 些細な違和感からの目覚め、そこからの戦いは息を飲む緊迫感がありながら、戦う相手が相手なだけに辛さを感じます。 圧倒的な勝利を掴みそうにも思えましたが、無情な世界観に飲み込まれますね。 「私」は純粋なままだからこその結末にも思えましたが、あるいはもう一歩踏み出して考えて欲しいとの願いか、それとも冷徹に実験を繰り返しているのか答えが見付けられません。 ループする世界の結末に切なさと寂しさを感じます。 「私」は本当は何を望んでいるのだろうかと。
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西 東さん、お読みいただき、ありがとうございます。 この作品を書いていた時は、タイトルにありますように、どうにもならない檻のような世界観を意識していたように想います。 実験的でひねった描写をしていたせいで、「私」の答えは、書き手である自分にとってもつかみきれない部分があります。 ただ、切なさや寂しさを感じていただけたのは、ありがたく想います。 自分も、同じように感じていた部分でもありますので。 コメントをいただき、ありがとうございました。
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