有澤いつき

 最後まで読ませて頂きました。マフィア映画のような、きな臭い雰囲気がたまらない小説です。   良い点。キザにも思える言動。それを良しとする世界観、雰囲気。口出しできないほど確立された世界観はただ読者として楽しみたいと思うほど。キャラクターもそこまで強烈な個性を放つわけではないが充分立っている。   気になる点。人称と視点の混同。意図的かはわからないが一人称と三人称が大きな場面の変化もないなかで切り替わっている。三人称でも一文前までブレット視点だったのに次の文はホーク視点になっている……など。いい文章を書くだけにその辺りの矛盾、読みにくさが気になった。話の展開速度は適当だと思う。ただ場面や視点が変わるときに誰を中心に置くか、考慮すると良いかと。   以上です。頑張ってくださいね。

この投稿に対するコメントはありません