甚平

ヒューマンドラマを中心にした大人の超能力もの
イベントから拝見いたしました(2019/8/29)。 2万字程度の49Pまで読んだ上での感想となります。 49P段階だとカジノを舞台としたヒューマンドラマとして作られており、 超能力という飛びがちな設定もドラマの中でよく描けていると感じました。 色気を出さない乾いた書き方は、少し枯れたようなキャラクターたちと合って おり、超能力を扱いながらもお話全体に落ち着いた雰囲気を与えています。 人物一人ひとりに背景を持たせているところはドラマとしてよく出来ており、 複数視点ながらも理解できる丁寧な書き方も好印象でした。 アドバイスご希望と頂きましたので、以下私見を追記させていただきます。 本作の修正用というより、今後の創作にあたっての感想とお思いください。 49P時点ですが、設定、文章などでの演出が苦手なように私は感じました。 ●文章について ・些細な部分(7Pから引用) 7P 資金が潤沢であれば納得もできるものである。 「できる」可能「もの」対象「である」断定。 対象の指す範囲が漠然としており、また説明としても長くなるので、 「できる」で終わってよいと考えられる。 7P 熱の帯びる気配なく  熱を帯びる気配もなく 7P だらしのない身なりに、山科が 理由を表す助詞が必要なため、身なり『から』が適切と思われる。 修正を推奨するわけではなく、今後助詞などを使用する際、どの助詞を 採用するかの、判断基準の参考程度にお願いいたします。 ・各文の繋がり 3P 緊急来日を果たした。(改行)女優を椅子に座らせ~   実験またはショーを行う、という描写が抜けており唐突さを感じました。 10P、11Pドアマンは視線を上げた。(改行)エントランスには黒い~   入ってきた、という描写が抜けており場面が飛んだように感じました。 それほど大きな問題ではありませんが、演出面での参考までに。 (続きます)
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・文章上の演出 31P 給食が今終わったことを示す微かに残ったナポリタンの香りに包まれ~ 『給食が今終わった』説明 『ことを示す』接続 『微かに残ったナポリタンの香りに包まれ』描写 『少年は机に突っ伏し』説明 『息を殺していた。』描写 これは一行目で、読み手に対して理解をしてもらうか興味を引く場面です。 本文は一文中に二つの文章が存在しており、それでいてそれぞれ説明と描写が セットになっており説明を主としているのか演出を主としているのか、 どっちつかずになっている印象を受けました。 演出、説明それぞれの変更としては下記が考えられます。 *演出を強くした変更例 ナポリタンのかすかな香りが教
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精密なレビュー&アドバイスありがとうございます。 レビューを受けるにあたって最も不安だったのがコロコロ視点でしたが、及第点とのことで一安心です。 また文章に気負いが見られるってのはまったくその通りで、それを見透かされるのは少し恥ずかしいです。実力を顧みず、それっぽい文章を見様見真似で書こうとしているのでw そして分かりやすい過剰な演出は意図して削っています。今まで我を通していましたが、損と言われると確かにそのとおりで。 これからはよりよいバランスを追求して推敲してみたいと思います。 ほぼ完結までの筋書きはできておりますが、設定に挙げられたものは興味深く読ませていただきます。 この度は有難うござ
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