豆柴ラムネ

質の高い読後感に感服します。
家庭ある、老いた男性の描写から始まる物語。まずそこでリアリティとシビアさ、また奥深さを予感させます。 そして明瞭できっぱりした文体にするすると引き込まれるうち、やがてしっとりとした湿気を孕んで甘やかさと切なさが押し寄せて来るのです。時代背景、手紙、互いを取り巻く環境、そして脇役。全ての要素が過不足なく絡み合って後半は涙が溢れました。 BLよりもMLを好むほうですが、この作品はそのいずれの範疇にもなく、二人の男性の人生譚を見事に描き切った映画のようでした。 素晴らしい作品に巡り会えた幸せを噛み締めています。ありがとうございました。
7件・1件
素敵な感想・レビューをありがとうございます! 最後までじっくりと読んでいただき、嬉しいです。一生懸命に書いた甲斐がありました。 頂いたお言葉を励みに、今後も精進したいと思います。
1件

/1ページ

1件