気合と熱意と愛
読了しました。感想を述べさせて頂きます。 まず何と言っても世界観の作り込みが素晴らしい。細部まで疎かにしない、実に丁寧なものでした。ここは素直に称賛します。この点で文句言う読者はいないでしょう。特に鉄甲騎のメカニズムに関しては、物理的現実的に詳細に描写されており、作者の気合がもろに伝わってきました。これは執筆に苦労しただろうなと。動作の場面も非常にリアルで、伝説のロボットゲーム鉄騎を思い出したくらいで。二瀬さん、あれプレイしたんじゃないかと考えましたね。ストーリーも全くぶれがなく読みやすいです。何よりクライマックスへの展開が滑らかかつ迫力あるもので、これだけでもこのファンタジーは読む価値があると思いました。この作品の高評価に納得できました。 では私見ながら、幾つか不満点を言います。 一つは作者が前面に出過ぎかなと。登場人物の行動とセリフで表現するところを作者が語っているところがかなり見受けられました。ここはちと悪い意味で作者が物語に没入した結果かと感じました。 二つめは世界観の作り込みと比較すると、登場人物が安易なアニメ風というか、類型的であったこと。深刻な舞台を設定しているにも関わらず、大人達がかなり幼く見えました。主人公二人も子供とはいえ、正義感強すぎかなと。ここはホントに勿体ないと思いましたね。 三つめは難解な漢字が散見されたこと。文体も硬いところが多く、もう少し平易でもよかったのではと感じました。 しかし総体的に、作者の愛が注がれた魅力的な作品であることは疑いありません。ナランとモミジの活躍には感情移入しました。モミジのセリフには思わず笑ったところもありました。 二瀬さんの今後の作品に期待しております。 因みに私の手元にはウイザードリイ5があります。
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二瀬幸三郎です。 御高覧並びにごかんそうまでいただき、ありがとうございます♪ また、返答が遅れてしまい、申し訳ありません。 そしてご指摘を受けた部分―― まず、一つ目に関しては、まさに今、自分が問題としているところであります…… 本来であれば、台詞、行動で世界観を自然に出せればよいのですが、しくじるとSFにありがちな〈エネルギーパック問題〉に引っかかり、結局、解説がメインとなりました。 3番目の〈難しい漢字、硬い表現〉は、何度も推敲する度に調子に乗り、色々と付け加えてしまい、本来であれば「児童にも読めるものを」と思っていた初期の心を忘れてしまったと反省しております。 これらに関しては、
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確かに執筆にパワーがいる作品だと思います。しかしそれだけ可能性のある作品ですので、モミジブライ3、期待して待っております。スランプの時は無理に執筆せず、やる気のある時だけキーボードを叩けばいいと思います。
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