綿花音和

そのうどん屋さんは、不思議な少年ケンちゃんが店主です。
主人公は一般の一見普通の会社員だけれど、普通って高いハードルを幾度も越えてやっと手に入るものなのかなと思います。 主人公も両親を亡くしていて、心細さと淋しさを隠して生きている姿に立場は違うけれどもとても共感しました。 藤堂係長と主人公の関係ももどかしさもありながら、お互いを憎からず思っていることが伝わってきて掛け合いも面白かったです。なんだか、彼を見上げる主人公が浮かんできて応援したくなりました。 蕾ちゃんはいそうだなと親しみを持てました。 キャラクターを描くのがうまいなと尊敬。 山下さんと主人公の語り合いは辛さもあったけれど、主人公なりの思慮深さと優しさを感じました。 色々な人が落としていった気持ちをぴかぴかに磨いて持ち主に返したいというケンちゃんの思いが尊くて、涙が出てきました。 見えないように装っているけれど傷を抱えている人たくさんいると思います。 寄り添ってくれる優しさを何度も感じる小説でした。 二杯目期待しています。いい時間を過ごさせて頂きました。ありがとうございます。
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綿花音和さま ご感想ありがとうございます! 励みになります。 こんなに温かい言葉を掛けてもらえる拙作は幸せだと思います。 書いている途中で何度も挫折しそうになりました。キャラクター小説コンテストにエントリーしたものの、これでいいのかと何度も何度も思いました。 けれども、ここまで読み込んでくださる方々が綿花さんだけでなく沢山いらっしゃるのだと思うと 今でも救われるような気持ちになります。 だからこそ、二杯目も苦しいけれど頑張っていきたいと気持ちが新たになりました。 本当に有難うございます。今後も、よろしくお願い致します。
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