達也

世界を描くのではなく、世界を創るという事の凄み
二度読みで読了させて頂きました。 長い事、レビューをお待たせしてしまい申し訳ありません。 この物語の世界観をしっかりと掴みたかったものですから。 SF小説はその世界観と一体となれるかどうかが全てである、と個人的には思っております。 この作品は比較的すんなりと僕の脳内に入ってきました。しっかりとしたプロットが見えます。そして、二瀬さんの、安心安定の文章力です。 冒頭、主人公のナランはいきなり地獄を見せられ、その体験を自らの糧とし、強くなろうとします。この姿にまず心を打たれました。そして、共感でき、我が身をすんなりと物語に浸していく事ができました。彼の成長は引き続き、続編の物語でも堪能させて頂きます。 そしてそして、モミジちゃんですよ。何ですか、あの可愛らしさは。あんなにデカイのに。 ナランと共に巨悪に立ち向かうモミジちゃん、めちゃめちゃカッコよくて、健気でした。 悪役ですが、ゼットスも好きです。飄々としている風を装いながら、必死なところが憎めませんでした。~さんは、って喋り方もなぜか癖になりました。 これからも鉄甲騎をダイナミックに描ききってくださいね。一から世界を構築し、文章を組み上げていくという作業には計り知れない苦労があるかと思いますが、ご自愛の上、執筆をお楽しみください。ではまた続編をじっくり堪能させて頂きます。
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二瀬幸三郎です。 拙作への御高覧(しかも二度読み!)頂き、その上、このようなご感想まで賜り本当に有難うございます♪ 「世界観と一体となれるかどうか」―― 作者としてまさに目指すところ…… 自分の拙き文章で何処まで描けるか不安でありましたが、どうにか伝わったようで何よりです…… 冒頭のナランのシーンはこれまでも様々な読者様にご感想を賜りましたが、やはり氏同様に深い印象を持たれました…… 続く物語では、そんな少年の「成長」が描かれておりますので、お楽しみ頂ければ何よりです。 そしてモミジ…… 「巨人の少女」というあまりメジャーではない……人によっては嫌悪感を持ってしまうかもしれない存在です
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