しはカタ

魔女さんは何を呪いたかったのかな、という感想
この感想は、いかに自分に刺さる話かと言うことに終始し、妄想が多大に含まれます。個人の感想なので仕方ないですね? 騎士くん(青年と評されているから多分男性)は、ええとこのボンボン(東京方言で言う育ちの良いおぼっちゃま)なのかなと思います。鎧に身を包みながらも美しい金髪と爽やかな瞳。聖剣を託されて一人で行動しているからには、為政者からの信頼も厚く、愛されて育ってきたのでしょう。このさき辿る過酷な運命もしらずに。デュクシ(心に刺さる音) 魔女さんはどうでしょうか。彼女の言葉がどれだけ本当なのか実際のところ分かりませんが、劇中では真実を語っているとします。 魔女さんの一族は、かつては権力の中枢にまで食い込む者もいました。それなのにあらぬ疑いをかけられて没落したということ。その怨恨を一身に背負って生きていたのが魔女さんです。魔女さんは本人の言う通り「容れ物」。そんな存在を愛する人はいるでしょうか。いたとして、その愛は騎士くんに向けられてきた愛と同じものでしょうか? デュクシ というわけで魔女さんが望むか望まざるかは分かりませんが、彼女は呪いの権化なんでしょうね。きっと彼女はこの国も、騎士くんも、一族の事さえも大嫌いだったのではないかと思います。 愛されなかった事が悔しいとか、妬ましいとかではなく、息をするようにあらゆる物を呪う存在として、塔の中で歌をうたっていたのです。溢れ出る呪いをのせて。 ですが、それは彼女が「容れ物」であったからだけではないと思うのです。彼女だって人間です(多分)。人間だから誰かを呪うことだってあるでしょう。ただ、その呪いは彼女にとって苦しいことではなくて、愉しいことだったのではと思います。 (つづく
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(つづき 彼女の中で増幅された一族の呪いは国にかかっていきますが、彼女個人の愉しい呪いの向かう先はどこでしょう。私は騎士くんだと思います。 かたや呪いの容れ物として息をしているだけの魔女さん。そんな彼女の前に、愛と信頼の顕現である若い騎士くんがやって来る、と。こりゃあもう呪うしかないですよね。 品行方正な騎士くんが、経験したことのないような呪いに晒される…… デュクシ 呪いそのものは騎士くんが剣を突き立てれば発動するでしょう。でもそれだけではつまらないと魔女さんは思ったに違いありません。魔女さんは騎士くんの優しい心につけ込んで、劇中のような行いをするのです。デュクシ 『けれどわたく
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いっぱい書いてくださりありがとうございます〜。 デュクシでめちゃくちゃ笑ってしまったwww 刺さったようで何よりです。うれしいです。 さて、物語は読んだ人のものですし、正解は各々の中にあるし、作品外で作者が書いてしまうのも野暮といえば野暮なんですが、まああくまで作者が勝手に言ってる一説ということで一つ。 魔女たる彼女は青年個人のことを知りません。それはそう。ただ、いつか誰かがやってくることは想定されていた。 一族的には呪いを撒き散らしたあと、呪いを浄化されると嫌なのと、人々の希望をへし折っておきたいのもあってたぶん一族の計画に織り込まれてたんじゃないかなと思います。 追放した忌まわしい一
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