井川奎

もの悲しさと、初々しさが交差するファンタジー
突然現れた、人狼に、呪いが、かかけられていると告げられる、主人公の穂波。 ところが、この穂波ちゃん、超天然空気読めない子なので、必死に、呪いの謎時に奮闘する姿も、どこか、ほのぼのしていたり。 強引に、唐突に、協力者を作ってしまう所も、天然さの成せる技(笑)でも、自分の命がかかっているとなると、そうなるものだけど、なぜか、その必死さが、可愛いくて、クスッと笑ってしまう。 呪いの原因となる、平安時代の出来事と、それを調べていくうちに、人狼と、そして、協力者というより、保護者的な、同級生との間に芽生えていく、絆は、だんだんと変化していきますが、そこは、天然キャラの穂波ちゃん。肝心な時に、謎時に必死で、スルー。 真剣なのに、クスッとなるのは、主人公の穂波ちゃんの、力か?! 平安時代と現代と時を超え、それぞれのキャラが、隠している心の傷が、痛ましくもあり、せつなくもあり。 ゆえに、呪いをかけても、それは、仕方ないなと、思えてしまう。 鬼、呪い、心の傷、シリアスなテーマを含みますが、全て、許してあげたくなってしまうのは、やはり、主人公の穂波ちゃんの、真面目さと、初々しさのお陰? 交差する、平安時代のシーンが、良いスパイになり、ラストも、ちょっぴり胸キュンな、青春ラブストーリー的なまとめ方。良い味出していました。 ファンタジー(時代ファンタジー)が、苦手な方でも、大丈夫な物語だと思います。
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丁寧なご感想をありがとうございます♪ 穂波、やや空気読めない?天然?キャラなところがあるため、受け入れてもらえるか心配でしたが、可愛いと言ってもらえてホッとしました。 シリアス場面およびギスギスする人間関係の、良い意味での緩衝材になってくれたようです(*^_^*) オオカミ、鬼、呪い、時代物、とちょっと好きな要素を詰め込みすぎて、ごちゃごちゃしてしまったかな?と思いましたが、何とかまとまって良かったです。 ネタバレになってしまうため、ここではあまり詳しく語れませんが、楽しんでいただけたなら幸いです!
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