貴葵

長い歴史の1ページとして凝縮された濃厚な英雄譚!
ロボットと聞くとビームを放つSFを思い浮かべる私が惹き込まれた、石が燃え蒸気が噴き実弾の音がする世界。ファンタジーと技術の融合は二瀬さんと同じ書く者としてとても憧れる世界観ですが、とにかく表現が難しい。理屈が通らないと破綻してしまう世界観の中でさらに人間関係を描くのは高度な技術と知識、説明力が求められます。それを充分なレベルで体現してくれたこの作品に、最大限の敬意を表したいです。 「あれ?書籍を読んでるのかな?」と錯覚するくらい綿密に作り込まれた世界観は圧巻です。二瀬さんは作者として正しく創世神でした……。端々まで研ぎ澄まされた文章力にも圧倒されます。ネームドキャラも多いですが、名前のないモブも大量に動く大規模な戦闘を齟齬なく書き切る技量は本当にすごい。メカニックの説明も助長的でなくすっきりとしていて、そしてわかりやすい。ファンタジー要素の強い魔術も直接攻撃ではなく算出・演算という現実的かつ具体的な使い方をしているのも興味深く、率直に言うと真似したくなりました← そして本作のダブル主人公・過去に地獄を見たナランと巨人の少女モミジのボーイミーツガール……最後の畳みかけるような戦闘でこの二人が出会った大きな意味を感じて、脱帽。二人乗り(ある意味)のロボットって本当にイイですよね!! この20万字は、ゴンドアの長い歴史の中のほんの1ページの英雄譚。その世界で生きた人々の活劇が瑞々しい鮮度で描かれた記録。角が剝がれるほど長い間に読み込まれた分厚い歴史図鑑を捲るような、そんな気持ちにさせてくれます。素晴らしい読書時間をありがとうございました!
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二瀬幸三郎です。 この度は拙作を読んでいただき、その上でこのような勿体ないご感想まで賜り、ありがとうございます♪ 元より巨大ロボットものは小説として書くには難しい題材であることは自覚しており、作者が良作としている商業小説を手本としつつ、自分の拘りやら好みとかを節操なく取り入れて拙い文章としたものでしたが(汗、楽しんでいただけて何よりです♪ 結果として、主人公二人の出会いが終盤近くにまで押され、実際の会話が第2話になってしまいました(汗汗…… かなり長い物語りとなってしまいましたが、第2話も楽しんでいただければ幸いです♪ 改めまして、ありがとうございます♪
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二瀬さん、返信ありがとうございます! むしろ読むのが遅くて感想を送るのにこんなに時間を要してしまってすみません(´;ω;`) ツイッターでも宣伝させていただいたら、フォロワーさんから「おもしろそう!」と反応があったので、モミジブライファンが増える……かも!? 改めて、ステキな物語をありがとうございました~!✨ 時間はかかると思いますが、第2話もお邪魔させていただきます!
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