大佐戸達也

ある種の「歪み」を、人間らしく愛らしく描いた物語でした。
 この方の文章は本当に読み惚れます。  「晶子さん」の視点で、「百合子さん」について語る形式です。百合子さんは年下の義姉で、もう何十年も前に嫁いできたけど、最近は認知症になって施設に…。  昔からそりが合わなかった百合子さんに対し、追想と愚痴が語られます。この作品は「イヤなあの人」を語りつつ、他方では語り手となる晶子さんの側の、ある種の歪みのようなものを、無自覚ながらも露わに、皮肉っぽいのに人間らしく(愛らしく)、その描き方がすごく新鮮でした。そして「柿の葉茶」というエッセンスが素敵です。
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お読みいただきありがとうございます。ご丁寧なご感想、とてもうれしいです! 一筋縄でいかない、愛憎のような執着のような、そういうものが好きです^^ お互いにうっすら寂しさを抱えているような人間関係って、ありますよね。
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愛憎、執着、うっすらとした寂しさ…。作品の魅力の理由が分かった気がします。また拝読に行きますね、よろしくお願いします。
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