朝夢

普通の少年と神様少女の出会いから始まる物語。その出会い方も衝撃的で、掴みのインパクトの強い作品でした。 個性豊かなキャラクターたちが人間らしい知的な考えを持った上で行動をし、それぞれが自分の意志のために努力する。そんな多くの人物の意志が交じり合い擦れ違う様に違和感がなく自然で、本当に考えさせられました。 普通の思考とは少しズレがありながらも常識を持った行動をする主人公サトルや対人関係の経験値が不足しているために幼さの残った神様少女ミカといった主要人物の行動はもちろん、敵役だった悪魔レオなどの考え方や行動理由も納得できるものでした。 これ程までにキャラクターの個性を自然な形で生かしている作者様の技量には尊敬の念を抱きます。 文章に関しては一定以上の域に達しており、何か言うとあら捜しや好みの問題になってしまいますので触れられません。 今後の作者様のために一つ問題を上げておくとすれば、それは伏線の張り方と回収方法です。 章末に視点を変えて伏線を張り物語を引き立たせています。ですが、それは別の形で張った方が綺麗になると思います。 一人称の小説では、出来る限り視点は主人公のまま固定されていて欲しいのです。 文章のスタイル的に三人称でも十分に書けそうなので、いっそのこと三人称に挑戦するのもありかもしれません。 偉そうに意見してすみません。 長くなりましたが、一人の読者として私が言いたいことは一つ。 「面白かった!!」 どうかこれからもクリエイター活動を頑張ってください。
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