どうして、その子なの？

あとがき

『どうして、その子なの？』

改稿版のラストまでお読みくださり、ありがとうございます。

こちら、『あなただけ』シリーズ、『キミとふたり、ときはの恋。』https://estar.jp/novels/24022068のサブキャラ、都築鮎佳がヒロインです。

『キミふた』本編では、ヒロイン涼香への当たりがきついため、たぶんほとんどの読者様に嫌われていました。

鮎佳のキャラ設定・家庭環境は、『涼香にきつい視線を送る女子マネ』として登場した時から既に出来上がっていましたが、それをキミふた本編で出すことは難しく、姉ふたりの名前など、本作でやっと披露となりました。良かったです。お蔵入りにならなくて（笑）

そして、どんな風に奏人に告白し、どんな散り様を見せるかが見どころであったかもしれませんが、鮎佳には『告白』という手段を選ばずに乗り越えてもらいたいと決めていたので、あの選択になりました。
彼女の強さと優しさ、不器用さ、です。

そんな彼女の救いがひかると歌鈴だけなのは余りにも不憫なので、希望(お楽しみとも言う)も添えてみました。
鮎佳ときっと性格も似てるだろうお父さんと、今後どう打ち解けていけるのか。
また、陰険小動物・宇佐美は謝罪を済ませた後も鮎佳の周りをチョロチョロするのか？　ひかるに再びブーラブラされないのか？　などですね笑

現在、本作と、その後のエピソードを綴った『花待つ、春のうた』https://estar.jp/novels/25915386はBOOTHで頒布中なのですが。おかげ様で在庫僅少となったため、二作とも文庫版に差し替えて全文再公開する運びとなりました。

初めてお越しの読者様、再びお越しくださった読者様。改稿版『どうして、その子なの？』を見つけてくださり、ありがとうございました。
この短編がほんの少しでも皆様のお心に残れば幸いです。

よろしければ番外編の『花待つ、春のうた』にもお寄りくださいませ。

冴月希衣