圧倒的正しさの前では泣けない

ネガティブ思考は生きづらい。

安積みかん

SF 完結
11分 (6,504文字)

40 1,973

あらすじ

ポジティブ思考が「正しい」とされている国。 人前で泣いたり、後ろ向きなことを言ったりする人は「犯罪者予備軍」と呼ばれる。 「正しくない」思考の持ち主を矯正し、自殺と犯罪を減らすため、国はネガティブな人

感想・レビュー 2

価値観

ポジティブは正義。 ネガティブは悪。 そんな価値観を絶対とする世界に「生きて」いる、「私」のお話。 物語を通して、少年の感情の成長が見えるが、それが果たして正しい成長であるのか。抑制や制圧は感情の
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正義と悪

本作の世界観において絶対的なルールがある。それはポジティブなことは正義であり、ネガティブなことは悪である、というもの。 ユウタ少年は心に抱えているネガティブ=悪を矯正すべく、両親が用意した一体の「私」
ネタバレあり
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