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三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第167回「初めての○○」
 初めての経験は不安や期待が入り混じるもの。自身の体験談を上手く盛り込んだものから、SFや犯罪といった妄想だからこその初体験まで、ハラハラやドキドキが濃縮された物語が寄せられました。  受賞作は何がきっかけでどのようなドラマが始まるのか予想がつかず、最後まで一息に読ませる力がありました。また季節がら、新しいことに挑戦したくなるようなメッセージ性の強い作品も多く、前向きな気持ちをもらえる回となりました。

大賞(賞金3万円+選評)

外界との交流を絶ち、独り孤島で暮らす女性。人工知能研究の第一人者を父に持つ彼女を取材した記者が見た真実、そして選んだ未来とは――。日々AIが進化していく中で、自立し意思を持った機械が実現したらどうなるのか……という強いメッセージ性を感じました。研究者の想いと主人公の葛藤、どちらにも共感でき考えさせられます。その上で二人が交わした約束と、それが実るラストには夢があり、未来への希望を感じさせてもくれる、印象深い一作でした。

準大賞(賞金2万円+選評)

田舎の山奥にある、利用者のいない月極駐車場。しかしある日、そこに空に浮かんでいるはずの月が止まっていて……? ダジャレのような冒頭からキャッチーな展開と登場人物たちのやりとりでみるみる世界に引き込まれました。美しく聡明な月の女王の策士っぷりも、二面性があって魅力的です。

入賞(賞金1万円+選評)

人生の要所で様々なものを諦めてきた主人公。後輩に勧められたマラソンに参加することで、彼は大きな転機を迎える。マラソンを走り切るという苦しみを介し、アラフォー世代の主人公が心の枷を外し成長していく描写がとてもリアルに描かれていました。爽やかなラストシーンは、その後の彼らを想像し応援したくなると同時に、こちらもエールを送られているようでした。

佳作

初めての母の家出をきっかけに、娘、父、そして母それぞれの心情が描かれるオムニバス形式の物語。家族をいつも朝見送っていた母が、家の外側である社会へ向けていた思いを二人は知ることになります。それぞれが心に弱い部分を持っていながら、それを互いへの思いやりで補い合う家族の絆が温かく心に浸み入りました。
ホラー映画やバンジージャンプなど、スリルを愛する先輩に振り回される主人公。主人公からすれば死に近い恐怖を楽しんで挑んでいく豪胆な先輩の思いがけない過去、そして彼女の繊細な心を知った主人公が、不器用なりに彼女を支えようとする姿が健気できゅんとします。遠回しに想いを伝えてくる先輩の臆病さと強かさも愛らしく、応援したくなる二人でした。
仕事をクビになった主人公は妹の手術代のため、銀行強盗を画策。いざ実行しようと入った銀行で、謎の老人に声を掛けられ――? 主人公の意図を見破った老人が彼を止めるのかと思いきや、銀行強盗を成功させる秘訣を教えてくれるという展開がおもしろいです。その内容は人生のあらゆる事柄で大切なノウハウでもあり、それを伝えた老人の意外な正体と意図がわかるラストも印象に残りました。
大学時代から二年間、肌を合わせるだけの関係の男。彼とホテルに入る瞬間を、先輩に見られてしまった主人公は……? セフレ関係の二人が互いの想いを確かめ合うラストシーンでは、緊張からかつい丁寧な言葉遣いになってしまう男性の可愛らしさに思わずほっこり。主人公のことが気になっていた先輩もいい味を出しています。
著名な料理研究家である母は、父の死をきっかけに料理ができなくなってしまった。そんな母を複雑な心境で見守る主人公。また、幼馴染の同級生との関係性も同時に描かれていきます。 主人公の少しの勇気をきっかけに、家族の過去や母の愛が語られていく構成が絶妙です。未来への希望に満ちたラストも、素敵な読後感を与えてくれました。

超短編賞

日本人が初めて月へと到達した日。主人公は両親に陰謀論を聞かされ、辟易するが……? 学校に行くために家を出て友人のマサシと登下校を始める中盤から思いもよらない展開へ舵を切ります。陰謀論を覆していく怒涛の展開に驚かされました。良質な短編SF映画を見終わったあとのような読み応えがありました。

続きが読みたい賞

甘々のカップルが恋人のバースデーを祝うストーリー……と思いきや? 読み進めていくと、布にこぼしたシミが少しずつ広がっていくかのような心の芯に響く、甘くも狂おしい想いに戦慄しました。女性による独白によって二人の関係性がわかってくることで、彼らが迎える翌朝がどうなってしまうのか、気になって仕方ありません。

トンデモ賞

該当なし

優秀作品

恋愛 完結
14分 (7,982文字)

青春 完結
5分 (2,490文字)
スケジュール
・応募期間:2022年1月26日(水) 12:00:00 ~ 2022年2月27日(日) 27: 59: 59 ・最終結果発表:2022年4月下旬頃予定
賞
大賞(賞金3万円+選評)1作品 準大賞(賞金2万円+選評)1作品 入賞(賞金1万円+選評)1作品 佳作(選評)数作品   超短編賞(選評)  続きが読みたい賞(選評)  トンデモ賞(選評) ※大賞、準大賞、入賞または佳作(以下、「受賞」という。)の作品はエブリスタの短編小説シリーズ「5分シリーズ」に収録される可能性があります。(収録を依頼する場合には、受賞者に別途、ご連絡させていただきます。) 短編小説シリーズ「5分シリーズ」 ※受賞作品はエブリスタ公式SNS等で配信・紹介等される可能性があります。  優秀作品(結果発表ページでご紹介)  ピックアップルーキー(結果発表ページでご紹介) ※大賞・準大賞・入賞作品を除く上位30作品を優秀作品として、結果発表ページでご紹介します。 ※上位30作品まであと一歩だった作品の中で応募期間終了日より3ヶ月以内に会員登録された新規作家の作品を、ピックアップルーキーとして数点、結果発表ページでご紹介させていただきます。
募集概要
新作限定!初心者大歓迎! たった100文字の妄想でも気軽に参加できちゃう短編コンテスト、第167弾です。 今回のテーマは、「初めての○○」です。 どこかに必ず「初めての○○」の要素が登場する妄想を投稿してください。
・初めてのアルバイト。緊張しながら接客していたら、家族が次々に客としてやって来て!? ・たまたま見た、子どもの初めてのおつかいを見守る番組に、離婚した妻と娘が出ていて――。 ・世間を恐怖に陥れたシリアルキラー。彼の足跡を追う記者は、誰も知らない初めての殺人を知ることになり……。
ハードルが高い最初の一歩。けどそんな初めてを超えると、良くも悪くも躊躇いがなくなることも。 そんな「初めての○○」にまつわるあなたの妄想をお待ちしています!
応募要項
・本コンテストの応募期間内に新規公開された作品。 ・文字数は100文字(三行程度)~8000文字 ※制限文字数未満又は制限文字数を超えた作品は選考対象外となります。 ※非公開設定している作品は、選考対象外となります。 ※連載中の作品の場合、応募期間終了時点での作品の完成度も含めて選考いたします。 ※エブリスタ内の公式コンテストや他サービス等に応募中、または過去に受賞したことのある作品はご応募いただけません。
メールアドレスの受信設定について
選評の送付や書籍化の打診は、エブリスタに登録されたメールアドレス宛にご連絡いたします。迷惑メール防止の為にドメイン指定受信の設定をされている場合、メールが正しく届かないことがございますので、「@estar.jp」を受信できるよう設定して下さい。
応募の辞退について
応募期間中であれば、作品管理から応募の辞退が可能です。(操作手順はこちら) 締切後の応募辞退は原則として出来ませんので、ご応募の際はご注意ください。

次回予告

次回、妄想コンテスト第168回のテーマは「猫」です。 本コンテストと平行する形で2022年2月9日(水)より開催予定です。 ※作品は次回の妄想コンテスト第168回の応募期間内に新規投稿してください。応募期間前に投稿した作品はご応募いただけませんので、ご注意ください。

コンテストの注意事項(必読)

超・妄想コンテスト