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平田明

硬い殻の中のやわらかいもの

最後の一言、強くて厳しいとさえ思える言葉を、例え文字の上であっても吐き出さざるを得なかった主人公の脆さはやわらかな金魚を思わせる。 硬く透明なガラスの向こうでゆらゆら揺れる「彼」の気持ちが、いつか穏や